3つ前のエントリーで、コッホさんから死刑制度についてコメントをもらったんだけど、どういうわけか、自分のブログなのに、コメントをアップしようとすると不適切な内容と判断されてアップできません。なんなんだ??
というわけで、こちらでお返事です。元刑務官の方が書いていたんだと思うけど、死刑制度はあるべきだけど、執行しないというのが理想だと言ってました。自分の死と向き合って初めて心からの改心をする受刑者を何人も見たそうで、ここまで改心している人間を殺すことに何の意味があるのだろう、と言ってました。ただ、死刑制度がなければ、ここまで改心したかどうかは疑問だとも付け加えていました。まあ、むろん制度は残して執行しないなんて不可能ですけど。
死刑制度については書きたいことはたくさんあります。日本の死刑制度について賛成している人たちは、年間数千人という中国や北朝鮮やイスラムの国々の死刑制度についてはどう思っているのか、教えてほしいところです。やっぱりかの国々でも死刑制度があることは良いことだと思っているのでしょうか? とくに中国や北朝鮮の場合、死刑制度があるのは、あきらかに国民が国家に逆らわないように、という脅しでもあるわけです。ナチス・ドイツの時代にはナチスに反対するビラをまいただけで国家反逆罪で即死刑になりました。以前書いた人民法廷というやつで、その
裁判官フライスラーについては前にも書きました。むろん今の日本に国家反逆罪なんてないけど。だけど、だから安んじて死刑制度を残して良いとは言えないでしょう。
そうそう、ナチスが出てきたついでに、だいぶ旧聞に属すことですが、橋下知事が今の日本に必要なのは独裁だと言ったそうですが、独裁って何が悪いって、取り巻きたちが暴走するんですよ。オウム真理教だってそうだし(詳しくは
森達也の「A3」を読んで下さい)、ナチスのユダヤ人絶滅作戦もヴァンゼー秘密会議で決められるわけですが、ヒトラー自身はこの会議に出席していないし、人によっては、ユダヤ人を本当に大量殺戮することをヒトラーがリアルに考えていたかどうかは疑問だと言う人も居ます。だからってもちろんヒトラーを擁護するつもりなんかこれっぽっちもありませんよ。ただ、独裁者と取り巻きの間の相乗効果で、どんどんエスカレートしていくっていう構図は理解できるのではないでしょうか?
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