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再び本村さんの言葉を考える

2012.04.05.10:04

死刑賛成85%?? うーん、理解できない。そもそも法務大臣が死刑執行書に署名すると人気が上がるって、どうなっているんだろう、この国は?? なぜなんだろうと考えてみたけど、やっぱり、単純に悪い奴と普通の人というTVドラマや映画のような人間観があるんだろうね。何度も同じ言葉を繰り返しているようで、気が引けるけど、この世の中には99%の普通の人と1%の悪人がいる、ってわけではないよね。そんなの、ちょっと考えれば誰だって分かるだろう。

それと、やっぱりマスコミのあおりが大きいと思う。悪いことをした人間は映画に出てくるような悪党でなくてはならない、悪党のはずだってみんな思っているんだよ。そして、マスコミも、どれだけ凶悪だったかを、警察や検察の言葉そのままに、映像や文字にする。 裁判が始まる前に、逮捕された時点で、「推定無罪」なんていう言葉はどっかへ吹っ飛んじゃう。えん罪事件が起こると、このグロテスクさにようやく気づかされるけど、普段はこれがヘンだとも思わない。

本村さんが言った言葉が、ここ数週間、どうも気にかかってしょうがない。

「どうすれば死刑という残虐で残酷な刑が下されない社会にできるか。それを考える契機にならなければ、わたしの妻と娘、そして被告人も犬死にです」

この言葉ってネットではあまり話題になっていないようだけど、ここに今回の死刑判決を支持している人たち(日本の85%の人たちと言ってもよいかもしれない)に対する彼の気持ちが表れているような気がする。結局85%の人たちにとっては、悪い奴が死刑になってよかった、よかった、って、いわばダーティ・ハリーの悪党がマグナム44で撃ち殺されて、すーっとしたぜい、って映画館を出てくる観客と同じような気持ちなのではないのか? 
だけど、「悪党」に死刑判決が下って、85%の人にとってはそれでもうおしまい、しばらくすればもう二度と思い出すこともない。本村さんを応援するっていう気持ちはわかるけど、本村さんの立場に立ったら、応援されてうれしいのだろうか? だって、応援している人は死刑判決が確定すればそれで終わり。あー、悪い奴が一人この世からいなくなって、よかったよかった。だけど、当事者の本村さんは、裁判が終わったって、そして死刑が執行されたって、苦しみは一生終わらないんだよ。

だから、上の言葉が出てきたんだ。この言葉は、安易に彼を応援すると言いながら、その実、映画のなかで憎たらしい悪役が成敗されて清々したって言って、もうおしまいにしてしまっている、そんな85%(いや、ここには僕のような死刑反対の者も含まれるかもしれないね)に対して言ったんだと思う。

でも、これって、死刑制度の話だけではないと思う。今の世の中って、なにか、たとえば外国人でもいいし、役人でもいい、団体でも個人でも、なにかを「悪党」に見立てて、それをやっつけることでスカッとしたがっている人が多いのではないだろうか? 

以上の文章に関心を持たれた方がいれば、以前に書いた、こちらのエントリーも是非読んで下さい。

「光市事件、死刑確定に思うこと」

死刑制度について

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アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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