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アンクティル、謎のイエロージャージ

2012.03.21.17:50

ナゾのマイヨージョーヌ_convert_20120321161246

現在、フランスのアンクティルのご家族の家に滞在中のArturoさんからの写真です。当初アンクティルの62年の正体不明のマイヨだと思ったのですが、最後に書くように、このマイヨの由来がわかりました。

アンクティルの家はここで見ることができます。むちゃくちゃな豪邸ですが、いろいろと事情があるようではあります。前々回の写真は地下の台所だそうです。なにしろヘンな一族だからねぇ。細かいことを書いちゃってはまずいだろうな、って言うぐらいものすごい一族です、想像を絶する一族 笑)フランス語のヴィキには私生活としてちょっと書かれているようですが、ちょっと違っているような気がするんだけど。。。

さて、このマイヨ、何年のものかは割と簡単に確認できました。Arturoさんからも送ってもらったメールにも62年と明記されていましたが、St Raphael Helyett Hutchinson(サン・ラファエル・エリエ・ユッチンソン) というチーム名は1962年にしか存在しません。

ではこのマイヨは何のマイヨか?サン・ラファエル・エリエ・ユッチンソンチームのマイヨは、赤白グレーの、今見てもなかなか魅力的な色合いですから、このマイヨはなにかのリーダージャージなのは確実です。

イエローということからツール・ド・フランスがすぐ思い浮かびますが、この時代のマイヨ・ジョーヌはツールの創設者とされるアンリ・デグランジュの頭文字HDが胸にかいてあるはずです。それにツールの場合はチーム名はゼッケンを縫い付けているし、胸にポケットがあります。

62年のアンクティルの成績を見ると、ツールの総合以外、トロフェオ・バラッキぐらいしか主なレースには勝ってないんですね。トロフェオ・バラッキは二人でペアになってTTを走るレースで、これにこんなリーダージャージがあるとは思えないなぁ、ひょっとしてマイヨ・ジョーヌに似せたバッタ物か?と思ったんですが、右のリンクにもあるメモワール・ド・シクリスムに行ったら、あっさり解決しました。

メモワール・ド・シクリスムの左にあるEquipes/Maillots をクリックし、さらに1962年へ飛ぶと24番にサン・ラファエルチームのマイヨ一覧が見られます。

なんのことはない、このマイヨが載ってました。トロフェオ・バラッキのリーダージャージでした。そのまんま同じ物です。まちがいありません。もう一つ上に緑のマイヨもありますが、このトロフェオ・バラッキ、二人で組むわけですが、優勝者は黄色いマイヨと緑のマイヨをもらうようです。相方のアルティヒは緑のマイヨをもらったようです。Arturo さん、こんどはアルティヒに会ってきて、このマイヨのおついの緑のマイヨの写真を取ってきて下さい 笑)

おつきあいありがとうございました。


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comment

アンコウ
まだまだ、一人で煩悶しております。よ~く考えてみれば、アルティヒがロードの世界チャンプになったのって66年のことですねえ。とすると、メモワール・ド・シクリスムに出ている緑のマイヨの袖口のアルカンシェルはなに??トロフェオ・バラッキというTTレースだから、ひょっとして60年に個抜きのプロ世界チャンピオンになっているから、それの??それとも、これはこのマイヨの絵を描いた人が間違った?? うーん、謎が謎を呼ぶ、なんともわけ分からない状態になりつつあります。こういうのを、とっちらかってる、って言うんでしょうか。

しかし、現にマイヨはあるわけだからなぁ。。。うーん、わからん。
2012.03.22 15:53
アンコウ
アルティヒ、数日前のrsnに御年75歳の誕生日を迎えたという記事がありました。
2012.03.22 07:31
CYPRESS
アルティッヒってまだ生きてんじゃない?
ネットの時代だから、何とかアルティッヒ自身に聞けるんじゃない、
ブログ主殿のドイツ語で。
それにしても、あのメモワール・ド・シクリスムって、すげーなー。
もとネタは何なんだろう?
2012.03.21 23:07
アンコウ
と、書いたところで、もう一度先のメモワール・ド・シクリスムを見てたんだけど、マイヨ覧に、このトロフェオ・バラッキのマイヨがあるのはこの年だけですねえ。他の年のこのレース優勝者がいるチームのマイヨをみても、どこにもトロフェオ・バラッキのマイヨは載ってません。単に載ってないのか、それともこの年しかなかった物なのか不明です。

さらにこのマイヨ、アルティヒの緑のマイヨのほうは元世界チャンピオンの証のアルカンシェルが袖口に入ってます。こうなると表彰式でもらったとは思えません。またアンクティルのほうにはトロフェオ・バラッキと、クリテリウム(複数)の際に着用と書かれていますが、これはなんだ?? アルティヒのほうにはそんな文言がない!! もうわからないですね。うーん。 バラッキのマイヨだというのは間違いないと思うけど、なんなんだぁ?? まあ、こういうの喜んでいるの俺ぐらいか?
2012.03.21 22:56
アンコウ
うん、確かに。そういえば、僕の子供の頃、アイロンでくっつくアップリケっていうのがあったなぁ~。そういうやつがあったのかも?? でもそんな簡易アップリケ(という言葉を聞くと、岡林の「チューリップのアップリケ」を思い出す)だと、50年も保たないような気もするね。後から送られてきた物なのかなぁ?? しかし、そうか、50年前の代物なんだね。

いずれにせよ、ツールのマイヨ・ジョーヌはチーム名を白いゼッケンにプリントしてある奴を縫ってある?? と思うけど。どういうシステムだったんだろう? トロフェオ・バラッキって前世紀になくなってしまったけど、ずっとこういう優勝者ジャージみたいなのがあったの?? 

とおもって、くだんのメモワール・ド・シクリスムのサイトでトロフェオ・バラッキをみたら、あんた、なんと、1953年のトロフェオ・バラッキは11月4日に開催されてます。以前11月9日の日付がある、って書いてたよね? ということは、5日間でパネルにしてアンクティルに手渡したと。。。。話が合うじゃん。 で、このトロフェオ・バラッキ、コッピが優勝して、この年のアンクティルはピエールでもロマンでもない、「アントナン」・ロランという選手と組んで2位。

うーん、謎が解けたって感じだぁ。 感動(一人でしとれ!っちゅう感じだね 笑)。
2012.03.21 22:03
arturo
なるほど、これは脱帽モノです。
  やっぱ昔の知識だけでコメント書いてて、頭の中のデータベース全く更新してないとこう言う事で驚かされることになる!?。
  旧態依然としているのはこっちの方か!?。
   ひとつだけ腑に落ちないのは、どうやってレース終了直後、表彰式までの間に、(後日郵送とかね!?)各ロゴをプリント(と言う表現は良くないけど、、、。)していたのか?。あの後はメルクスのファエマーロゴでも丸ごと縫ってあったけど、、、、。イノーの時代でも、リーダーが変わった直後はシール式にスポンサーロゴシートを貼ってたけど、、。そう言えば90年代でも、手違いでスポンサーロゴを間違えて、カレラかラボバンク価?と言う時代でも、当該選手が表彰式で「これは着れない。」と着るのを拒否慌てて上からシール式の奴を貼って、ごまかしていた、な~んて光景があったのを思い出しました。しかし一体何の話だ?。
  後世なら、それこそ、ツールだと、僕のマイヨージョーヌじゃあ無いけど、92年からは、その場でアイロンプリントできる時代になったけど、62年はどうしていたのか?。
2012.03.21 19:57

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アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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