数日前にも書きましたが、約束したことを守らないなんてことになったら、この国はいったいどうなっていくのでしょう?
もう一度繰り返しますが、政権交代後、民主党の長沼厚労大臣がこの法律を廃止し、当事者参加によってよりよい制度を作っていくと言ったことは、動画付きで書きました。これは口が滑ったというわけではないのは、この後2010年4月21日には当時の鳩山首相も「自立支援法を廃止をします」と明言しています。
おおざっぱに言って、このときの約束は「基本合意」と呼ばれています。しかし、国(厚労省)が出してきた案は廃止すると約束した「障害者自立支援法」をわずかに手直ししたにすぎず、それを手直しではない、名称が変わるから廃止だ(ホントに厚労省の役人が 言ってるんですよ)などと言うのは、子供だってだませない嘘です。
この嘘に対して厚労省で異例の共同記者会見が開かれました。その動画です。前代未聞の13の集団訴訟原告団・弁護団による共同抗議声明です。
国の責任ある発言を反故にするということは、今後も、いくらでも嘘をつくということです。国の根幹に関わる問題だと思います。これは障害者の問題だけではありません。国の在り方の問題です。
自立支援法意見訴訟・訴訟団藤岡弁護団事務局長の話。「今回の基本合意反故の動きは、国家のメルトダウンではないか。厚労省案は愕然とするもので、信頼裏切られたといわざるを得ない。【厚労省の】津田政務官から説明を受けても失望と疑念はふかまる。話し合いはつづけなばならないが、骨格提言への回答はあまりにおそまつ、基本合意を踏みにじることは許されない。」
元原告のかたたちの話。「長妻大臣といっしょに握手しながら、こころときめく思いでした。推進会議、部会で意見をまとめて骨格提言をつくって、待ちに待った法案でした。出てきた厚労省案は、こころのときめきはどこかに消えてしまいました。津田政務官と懇談したが、問題解決の方向が示されない。残念でたまりません。骨格提言がいかされる法律をつくっていかねば、みんなのしあわせはない。」
「がっかりしました。1年以上かけて練り上げた骨格提言がほとんど入っていない。正直、和解にはとまどいもあった。でも和解で未来がみえるとおもい和解した。こういう法案になり、原告、障害者は、がっかりしている。このままで終わりではいけない。みんなで力あわせて、いい法律になるように闘っていきたい。」
このほか、たくさんの抗議の声がYouTubeにはアップされています。上の藤岡弁護士は3月の閣議決定まで、そしてその後の上程後も国会議員には最後の最後まで働きかけると言っています。
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