ふたつ前のエントリーのコメントで1981年の世界戦が話題になってます。そこで探してみました、YouTube、ありました。イタリア語のもあるけど、画面が一番きれいなのはオランダ語のこれかな? arturo さん、イタリア語が良ければ探してみてね。ちなみにこれはレースは前半だけなので、正味5分以下だと思います。
さて、問題はこの時代の集団スプリントでアシストはどんな動きをするのかです。で、最後ゴーナーを曲がってから、ゴールまで200メートルから250メートルという所でしょうか?それまでもずっと先頭でペースをつくっていたバロンケッリがそのまま150メートルぐらい前で横にどいて2番目を走っていたサロンニ発射。バロンケッリは横にどいてサロンニが腰を挙げた瞬間に「いっけぇー」って叫んでいます(たぶん 笑)。現在のスプリントにくらべ開始時期がかなり早めという印象です。
では他のチームはどうか?バロンケッリが仕事を終えた時、隣にベルギーのクリケリオンがいますが、これはべつにマールテンスのための動きにはなってないですね。ただ、バロンケッリと同じようにそこで仕事じまいしてますから、たぶんベルギーの誰かのためにアシストしたんだろうとおもうんだけど。マールテンスはこのクリケリオンとは全く別のラインから前に出てます。一方のフランスチームのイノーはというと、スプリントが始まったときに前にフランス人はイノーとデュクロ=ラッサールがいるけど、ラッサールってアシストしてるかなぁ。。。
結果を見ると、優勝マールテンス(B)、2位サロンニ(I)、3位イノー(F)、4位デュクロ=ラッサール(F)、5位ヴァン・カルスター(B)、6位モゼール(I)、7位デ・ヴォルフ(B),8位ムッター(Sui)、9位ヴォルファ(Sui)、10位ガヴァッツィ(I)。。。。
順位からいうと、4位のデュクロ=ラッサールがイノーのアシストをした上で4位に入ったとは思えないし(追記、これはアシストしてます。コメント欄参照)、ベルギーでは美少年選手のアルフォンス・デ・ヴォルフがマールテンスのアシストをしたとも思えませんね。特にラッサールのほうはイノーの後ろにくっついていったら4位になったという感じ??
この時代のアシストってどういう決め方だったのでしょう?コッピやバルタリの時代は個人契約でコッピがおまえこれだけの金で俺と契約しろとやってたと読んだことがありますが、集団スプリントの時にアシストをするというのは、コッピの時代にはたぶんなかったでしょう。
この記録ビデオからわかるのは、少なくともバロンケッリは明らかにサロンニのためにカタパルトになっていますね。また、マールテンスが勝ったことがわかったクリケリオンは集団の最後尾でやったーとばかりに手を上げてますね。ただ、アシストしたカイがあった、という意味での万歳ではなく、ベルギー人が勝ったので万歳しているのではないかと思えますが。。。
サロンニではなくモゼールのアシスト役もいたのかどうかも知りたいところです。
では、その少し前の時点ではどうでしょう?最終周回ではイタリアのパニッツァが先頭で集団コントロールをしてますが、他のイタリア人は別に何をするでもない感じ。というのはエースのサロンニは2番手にいますから。
ただ、途中イギリスの、現在女性となって生活していると噂のあるロバート・ミラーがアタックすると、先頭を牽いていたパニッツァが後ろを見て、たぶんバロンケッリだろうと思うけど、イタリア人が追いかけてつぶしに行きますから、チーム内での細かい役割分担もある程度あったんでしょう。でも、他のチームの動きは判然としません。
まあ、当時のスプリントのアシストってこんなもんだったんでしょうね。少なくとも列車にはまったくなってません。また、メンバーから見ればベルギーはマールテンス以外にも5位のヴァン・カルスターと7位の美少年デ・ヴォルフはスーパーはつかないまでもそこそこのスプリンターですから、マールテンスのための列車がつくれただろうけど、そんな気配は微塵もなし。優勝を狙えるかも知れないスプリンターが他のスプリンターのアシストをするなんていう発想が全くなかったのでしょう。
しかし、壁が崩れる前の共産圏プラハ、コースの横を走るくすんだ白とオレンジのバスなんかに、なんとも時代を感じました。それと、当時の選手ってヘルメットもサングラスもないから誰だかわかりやすい。特にスペインのレハレッタやクリケリオンなんかフォーム見ただけでわかりますね、あ、このなで肩はクリケリオンだ、とか、やっぱりレハレッタとか(この時代のスペインチームのマイヨのすてきなこと!!グレーにオレンジとイエローですよ!!)、他にも、あ、この寸詰まりのシャコタンフォームはイノーだとか、緑のマイヨの突っ立ったフォームはケリーだ、とか実にわかりやすい。特にクリケリオンのキャップのかぶり方の格好良いこと!!
これまた、コメントが充実しような予感。興味を持たれた方はコメント欄もご覧になってください(長いよ 笑)
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