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世界選・今昔

2011.09.22.20:00

今朝、ウチのマンションの玄関側からはスカイツリー(といったっけ?)がきれいに見えました。台風一過というやつですね。ただ、拙ブログでしばらくアップしていない富士山は、雲が多くて見られませんでした。残念。

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写真はかなりズームしてます。

さて、少し前の arturo さんのコメントに触発されて、世界選手権を少しさかのぼってみましょう。まあ、arturo さんに限らず、古いファンは最近の世界選が今ひとつ面白くないという感想を持っているのはないでしょうか。さかのぼることで、昔と今の違いが少しはっきり見えてくるかもしれません。さかのぼるっていったって、どこまでもさかのぼると、かえっておかしなことになるでしょうから、1980年からと区切ってみましょうか。とは言っても、途中経過まで調べるのはちょっと面倒くさいので、最後がどうなったかを見てみることにしましょう。本当は途中経過まで調べると、きっと面白いことが一杯出てくるのでしょうけど、ちょっと今はそんな暇がないので。。。

というわけで、ちょっと乱暴なんですが、ラスト2キロ以上を 1.単独逃げ切り、2.二人で逃げ切りスプリント、3.10人以内の小集団での逃げ切り、4.ゴール直前(2キロ以内)集団から一人で逃げきり、そして 5.10人以上の集団スプリント

と5つに分けてみましょう。まあ、ラスト2キロに至るまでをまったく無視するというむちゃくちゃ乱暴な分け方ですけどね。

1.単独逃げ切り
1980 イノー 1分1秒 
1983 レモン 1分11秒 
1984 クリケリオン 14秒 
1993 アームストロング 19秒 
1995 オラーノ 35秒 
1998 カーメンツィント 23秒 
2003 アスタルロア 5秒 
2009 エヴァンス 27秒
一応ゴール前2キロは独走だったということです。ただ、イノーやレモンのように1分以上の大差をつけたケースと5秒差のアスタルロアが同じ単独逃げ切りと言えるかどうかは、ちょっと議論の余地ありかも。でも、アスタルロアもゴール前数キロから一人でアタックして逃げたのは確かですから。。。

ただ、この勝利の典型的な例は少人数で逃げて、その中から再びアタックして引き離し、逃げ切るというパターンで、ほとんどがこの典型的なタイプだと思います。

2.二人による逃げきり
1986 アルジェンティン 1秒 モテ
1990 ダーネンス、デヴォルフ
1994 ルブラン 9秒 ギロット
1996 ミュセウ 1秒 ジアネッティ
90年の宇都宮以外は2位とのタイム差がついてますが、ゴール前2キロの時点では二人で逃げていたということです。

94年はゴール直前が登りだったので、そこでアタックしたルブランが9秒という、一見単独逃げではないかというタイム差をつけ、一緒に逃げていたギロットは後続に追いつかれて、結果的には4位に終わっています。

3.10人以下の逃げきり
1988 フォンドリエスト (3人) 
1989 レモン(4人)
1991 ブーニョ(4人)
1997 ブロシャール (6人)
2006 ベッティーニ (3人)
2007 ベッティーニ (5人)
フォンドリエストはYoutubeにもありますが、3人で逃げて、ゴール直前クリケリオンが倒れ、2位で入ったバウアーは失格になったので、リザルト上は単独逃げ切りみたいに見えます。

また、2006年はゴール直前に集団から3人が逃げたケースで、ここに入れるのがいいかどうかはちょっと難しいところかも。集団スプリントで集団が割れたと見たほうが良いような気もします。

4.ゴール直前集団から一人で逃げる
1982 サロンニ 5秒 
1985 ズーテメルク 3秒 
1987 ロッシュ 1秒 
1999 フレイレ 4秒 
2008 バッラン 3秒 
これがいちばんハラハラする面白いケースでしょうか。集団といっても82年のように大集団から短い登りを利用して、というのもありますが、ズーテメルクやロッシュやフレイレは10人から15人ぐらいの小集団がゴール前1キロ前後で牽制に入った瞬間に逃げて勝ったなんていうやつですね。

また、バッランはいったん遅れて、前で逃げてる10人程度の集団が牽制に入った瞬間に後ろから追いついて、そのままカウンターアタックを決めた鮮やかな、教科書みたいな勝ち方でした。これはひょっとしたら2キロ以上逃げているかも知れないので、単独逃げ切りに入れても良いかもしれません。

5.集団スプリント(10人以上)
1981 マールテンス 約30人
1992 ブーニョ 約15人
2000 ヴァインステインス 約25人
2001 フレイレ 約45人
2002 チポッリーニ 約30人
2004 フレイレ 約15人
2005 ボーネン 約25人
2010 フースホフト 約20人
この集団スプリントに至るまでの経過はまったく無視してますが、でもやっぱり2000年以後、ちょっと集団スプリントが多くないでしょうか? 

10人以上の集団スプリントというのは、コースとして難しさがないと言えると思います。フランドルやパリ~ルーベ、あるいはリエージュ・バストーニュ・リエージュが10人以上の集団スプリントってほとんど考えられないでしょう。

さて、今年はどうなるでしょう。スプリンターが牽制し合っている隙を突いて逃げが決まるというのが一番良いけど、もし仮にかなりの人数が残っていて列車を作れるような状況になったら、まあ、はっきり言って世界選の名に値しないよね。

と、ここまで書いてきて、やっぱり乱暴だなぁ、この分け方。あんまり意味ないかもしれませんね。結果だけだもんね。途中で面白くなって調べることに夢中になったけど、集団スプリントになるとしたって、そこまでの経過がどうだったのかを見なければ、比べようもないよね。

一応、せっかく調べたからアップしますが(そういやあ、この記事の冒頭の写真も、せっかく撮ったからアップしておこうっていう気持ちでした)、もう一度考え直してみましょう。この項続くということで。皆さんでも、ご意見があればコメントください。

いまちょっと思いついたのは、メインの集団がどのぐらい残っているか、そして優勝者との人数とタイム差は、レースの難易度の指標になるかな。

というわけで、この記事は労多くして、あまり得るところなしでした 笑)まあ、次へのステップとしてアップしておきましょう。


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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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