fc2ブログ
2023 05 << 123456789101112131415161718192021222324252627282930>> 2023 07

ツールはクリーンになったか?

2011.07.26.12:13

201107251810000.jpg

昨夜は家族で、自転車ファンの間でも知っている人は知っている餃子荘ムロさんへ。うーん、むちゃくちゃうまいっす。だいぶ食べたところで、思いついて携帯で写真に撮ってみました。やっぱりちょっとピンボケですね。

というわけで、rsn には「スピードが遅くなったのはクリーンなツールを保証するか?」と題して、総じてこれまでよりスピードが遅くなったのは、薬に頼らなくなったからという可能性についての記事が載っています。まず、これまでのところドーピングチェックに引っかかったのはカチューシャのコロブネフ一人だけだというのもクリーン度が上がったことの証拠にはなるでしょう。さらに総じて以前よりタイムが悪くなったということも、薬への依存度が減ったことの証拠になるかもしれません。プリュドムは「結論を急ぎたくはないが、プラトー・ド・ベイユやラルプ・デュエズのタイムが以前より遅くなったのは事実だ」と、暗に脱ドープの効果として力を込めて言ってます。

ラルプ・デュエズのタイムは今年最速はサミュエル・サンチェスでしたが、パンターニの98年の記録より4分以上遅かったそうですし、エヴァンスの総合の平均時速39.795キロは04年のアームストロングの41.654キロよりだいぶ遅いことは確かです。

ただ、去年のコンタドールの微量のクレンブテロールを検出したケルンのアンチ・ドーピングエキスパート、ヴィルヘルム・シェンツァー博士は「ツールの平均時速が遅くなったことがクリーンなレースを意味するかどうかは慎重に考えなければならない」と言ってますし、HTCの監督アルダークも「こんな比較は意味ないだろう、だってコースは違うし、風も道路コンディションも、他にもいろいろ違うんだから」としごく当たり前の発言をしてますね。

先のシェンツァー博士は「ツールのドーピングチェックの回数は増えたから、それが威嚇にはもちろんなっている。だが、一人しか引っかからなかったからと言って、ドーピングがなくなったわけではない。それに血液ドーピングに使える新しい薬剤ヘマティーデは今のところ検出できない。しかし、いまそれを研究中だ」とも言ってます。

間違いなくクリーンなヴォクレールがあわや総合優勝かっていうぐらい粘れたのも、ツールが以前よりずっとクリーンになった証拠だという言い方をする人も多いですね。ヴォクレールが間違いなくクリーンだと言い切れるかといわれると、ぼくにはわかりませんが、ただ、ドーピングをした選手についての発言が他の選手に比べてかなり過激で、あそこまで言ったらまあやってないだろうということなんでしょうけど。

ただ、こういう書き方をすると、じゃあ、名前の挙がった以前の選手たち、アームストロングやパンターニは薬漬けだったのかということになるけど、推定無罪の原則は絶対に守らなければいけませんからね。それにただのファンに過ぎないぼくらに、そんなのわかりっこないでしょう。

そういえば、少し前にアップしたウルリッヒのインタビューの中でも話題になっていた、5年以上にわたって待たされたウルリッヒのフエンテス事件との関係、CASで8月22日に裁定が下されるそうです。


良ければ、下のボタンを押してみてください。


にほんブログ村 自転車ブログへ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト



comment

CYPRESS
自転車選手の学歴は、アメリカでは高かった。
グレッグ・レモン世代までは、旧大陸と逆で自転車競技は富裕層のスポーツだったからなぁ。大学出や休学中が半数以上だった。
あのエリック・ハイデンが好例で医学部大学院(メッドスクール)へ進学する前にツールを走ってた。現在はスポーツ医学の整形外科医をやってるとか。アンディ・ハンプステンは両親が大学の文学部で教えてた。本人は大学へ進学したけど結局プロ選手になっちゃった。

ただアメリカの大学のスポーツでもフットボールとバスケットは卒業率が低く、20%と20年前の"US NEWS AND WORLD REPORT"誌に書いとりました。
2011.08.07 18:39
arturo
そうですね。先にも書きましたが、21世紀の現代にあてはまるどうかは、これは別問題と言う事で、、、。
 勿論、ルブランを含め、(でもいい加減な記憶ですが、止めたあとじゃあなかったどうだっけ!?。大学行ったのは!?。いい加減男の本領発揮!?。)誰も大学には行ってない、と言うつもりも無いのも事実です。
 只、統計取った訳じゃあないですが、例えば、日本の人気スポーツである野球と比べても、恐らく、その普遍度は落ちるだろうと、、、。その点では、”伝統”はかろうじて成り立つかなあ?どうだろう?微妙かな?。でも、バルトの時代はアリじゃあないかなあ?!。等とも思っていました。
  アームストロングの件は、まあ、それ自体脱線だった訳ですが、でも、誰か正面切った反論が出るかどうか?と云うヤジウマ的な期待はありました。勿論、「僕らのヒーロー、ランスがそんな事する訳ない!。」みたいな感情に走った反論じゃあなく、「フランスはそう言う国なんですよ。歴史を紐解くと、かつ自転車外に目を向けると、こんなケースもありますからね。」みたいな”内容”、例を伴った反論を、、、。(=それつまり、発見であり、いい加減男の知識の改善に繋がる、と言うメリットあり!。)007のダイアナザーデイだったか、「私が、ドーピングで失格にさせた。」な~んてシーンがありましたが、あっちは映画(映画のタイミングからして時事を取り入れている!?)ですが、ランスがそれをやれば、まさに現実版!?。暴いて見せれば、、、。ハテ!?。

  でも、冒頭に書きましたが、一ファンにわかりっこない。で、確かにカタが付いてしまう話題でもありますね。
2011.08.06 19:41
アンコウ(旧ヴァルデマール・シュトルンク)
うん、まあ、人は自分が願っていることを信じたがりますからね。アームストロングがフランス人だったらまた違うんだろうけど。

繰り返しになっちゃうけど、レキップが何を書こうと、朝日新聞が何を書こうと、トウスポが何を書こうと、わからんものはわからんっちゅうことで、いちおうブログって自分の好きなことを書いて良いんだろうけど、臆断は避けたいと思うわけ。

フィニョンってバカロレアを通っただけ?大学へ通ったの?まさかプロ入り前には年齢から考えて大学を終了はしてないでしょう。有名なところではボベの弟が大学出でしょう?元ディレクターのルブランもそうじゃない?今ではバカロレアを通っているのは、きっと多いんじゃない?ペーター・ヴィネンも大学出て教員になるつもりだったはず。ドイツのバカロレアに当たる試験を通っているのは、拙ブログおなじみのフレーリンガーもヴェークマンもネルツもそうです。Nacoさんのサイトでも、少し前にスペイン人の哲学の大学生の選手が話題になっていたし、戦前ならともかく、今はヨーロッパも大学進学率が上がっているようだから、結構いるんじゃない?ただね、ヨーロッパは大学スポーツってないから、その意味では珍しいんだろうけど。
2011.08.06 18:35
arturo
アンコウ様。
   先に、海水浴中の、司会代行を指示されておきながら(!?)、77年の件以降書き込みをせず、サボってしまいました。
   すると、案の定(!?)海水浴の3日が過ぎたにも拘らず、全く更新された気配が無く、これは、僕のサボりに対する警告か?とも思われたので、(邪推!?)ここはひとつ書き込みをしてみる事に致します。
    で、どこに書き込むか?ですが、思案の末、一番難しそうな!?ここに投稿する事にしました。(統計的にも、このジャンルは書き込みが少ない、投稿しにくいイメージがあるかもしれません。
    しかし、推定無罪、一自転車競技ファンにそんな事解るわけない、この二つのキーワードがありますので、かつ、これで結論足りえてしまう訳ですので、(このセリフを以ってして身も蓋も無くなる!?)以下、その大前提で、話を進めようかと思います。仮に、これらのキーワードと矛盾するように思えた場合は、それは即ち、憶測に過ぎない。

    それらを踏まえて、僕の私観では、ツールはクリーンになったか?。これは恐らくノーでしょう。となります。
    幾つかの根拠として、アンコウ様もご指摘の通り、体内に、その痕跡を一切残さない方法がある以上、検出させようが無い?。これは潜り抜けてしまう、と言う理屈があります。
    98年以降、このテーマがマスコミ(勿論、この場合フランスですが、、、。日本は蚊帳の外!?。)に毎年おおっぴらに取り沙汰されるようになった訳ですが、その後、適度に(!?)事件も起こり、パブリックも完全にウンザリしている。そう簡単にこの固定観念化された事実を覆すのは容易ではない。
    今年ではなく、確か一年前のツールでしたが、TVニュース(それも確か、TF1と言う民法チャンネル)の中で、この件に時間を割いていたのを見た記憶があります。その中でも、名前、肩書きは一切忘れましたが、偉い権威の先生が出てきて、勿論TVマイクに向かって、ハッキリと「現状下で、全てのドーピングを完全に検出、デテクティーフする事は不可能だ。」と言い切っていました。又、これに対する対抗策としては、エシャティオンは冷凍して、何年だか保存しておく。(数字は忘れましたが確か10年単位)「2010年の時点ではシロだが、2015年にはクロとなる、と言う可能性も残る。そんな事も起こり得る。」そんな話でした。これらには、例の99年のランスのEPO使用に対する騒動、それの反省も来ているとも推察されますが、、、。
   あの時は、”新任”のプリュドンムが、わざわざ、ツールの後の休暇中にわざわざ、TV出演して(冒頭に司会者から、「休暇中の所、休暇先までお騒がせしてすみません。」と言われつつ、、、)、「我々としては、今更事実上、どうする事も出来ない。(優勝の取り消し)」と言っていました。司会者に、「(他の陸上競技の例などあげて)、あんな事もあったじゃあないですか?。どうして何も出来ないんでしょう?。」と聞かれていたのを覚えています。勿論、それに対する返事は「あの件は本人もヤク使用を認めた。今回のランスの件とは相似化出来ない。」等と言った感じでしたが、、、。
   これもまさに推定無罪な話ではありますが、只、その前提で言うなら、個人的には間違いなくランスはやったんだなあ~等と思っています。僕にそう思わせたエピソードは、これらのレキップの報道に対し、ランスが何もしない(特に法的に)、と言う点でした。USAのTVでインタヴューを受けたのは、当然、当時フランスでもかなりリアルタイムに報道されましたが、ここでのポイントは、仮にこれがレキップ側の(発行部数欲しさの)”暴挙”だと言うなら、その後のランス側の一手は何か?に尽きましたからねえ。(当時フランスで、そう言うヤジウマ根性で、報道に注目していたのは、恐らく僕だけではないでしょう、、、。)当然、名誉毀損等で、法廷に持ち込むのもアリ。とにかく、2ちゃんねるに悪口書かれたのとは、話のケタが違う!。違いすぎる!。(仮にそうなっていたら、その後の顛末が又、見もの状態にもなった。)
  しかし、彼は「何もしない。」で、「オレは無実だ、言い掛かりだ!。」と言うセリフが出るのは、ここでは超想定内の話で、しかし、ところが実際のリアクションは事実上ない!。そんな事を言えばどうなるか?。で、案の定、翌日のレキップには、早速揶揄されていましたね。「ランスのリアクションは、我々の想定を遥かに下回る物だった、。」と言う見出しに尽きますね。大手を振って堂々とこの見出しを載せる。僕には早々と勝利宣言に見えました。
  レキップにしてみれば、「悔しいか?。どうか、飛び掛かって来るか?。どうする?。」(こっちにはネタは上がってるぜ。そのネタを記事にしている。)位の気持ちで記事にしたと思うので、それはないだろう、、。等とと思いました。
  「全部ガセだと言うなら、ガセだと立証してみせな。(立証出来るなら)裁判に持ち込めば大勝ち出来るぜ。損害賠償金でも(想像するに、かなりの額になるのは固くない。10万円、20万の世界じゃあない!。)謝罪記事でも何でも載せてやるぜ。」と言うレキップの声が聞こえてきそうな記事、騒動でしたが、、、、。
  日本ではおよそ有り得ない数字でしょうが、この時、当時、レキップでは、SMSによる、読者アンケートをやっていますが、(いまもやっている。その都度テーマを変えて、、。)この時は、「あなたは」ランスがヤクに手を出したと思いますか?」と言うテーマで、”投票”してもらった所、翌日載っていた数字、具体的な数値は忘れましたが、しかし、かなりあからさまなワンサイドな数字だったのは覚えています。9:1よりひどかったような、、、、。
  まあ、あの件では、話そのものがかなり複雑で、あくまで研究用に”精査”したデータを記事にしないと言う前提でレキップに見せた。ところが、それをレキップがスッパ抜いた、と言う展開だったような。(違った意味でレキップは問題のある事をした。よって、当事者間で、もめていた記憶アリ。)と言う訳で、この件は、確か政府機関から複数の機関を巻き込んだ展開で、仮に、これがガセだとすれば、レキップの単独犯では不可能で、これらの組織と口裏合わせ等の”準備”をしないといけなくなる。引いては、先の当該研究機関(名前忘れました)とのもめ事も全部芝居と言う事になる!?。もしランスがこれを暴いて見せれば、政府機関を巻き込んだ大スキャンダルになった筈。「一人の善良なアスリートを陥れる為に、フランスは政府機関まで片棒を担いで、彼を陥れようとした!。なんと言う国だ!、この国は!。」みたいに、、、。ああ、ランスは勿体無い事をした!?。

  まあ、しかし、このスポーツは悲しいかな、そう言う側面も持ったスポーツ、と言う事になりましょうか(反面、それだけ過酷な競技とも取れる。)これはいつかフィニョン死去の際に書いたのとダブるので、ホドホドにしようと思いますが、(「自転車競技者なんてのは、競馬を走る馬と同じだ!。」の話。)敢えて新ネタ的に言うなら、相撲界の八百長疑惑の時に、某都知事が、「相撲なんて、そんなもんなんだから、その前提で楽しめばいいんじゃあないの。」みたいな事言ってましたが、これの自転車版もアリか?。となってしまう!?。
 これは伝統的にも(相撲の八百長件と同じ!?。)そう見なされてるフシもありますよね。コメント投稿では初ですが、高田馬場では出しましたよね、確か、、、。キーフレーズは、「男だったら、自転車選手。女だったらストリッパー。」の話。(多分、ここだけ第三者が読むと、もうチンプンカンプンでしょうが、、まあ、そう、ロラン バルトのセリフの一部、の件です。)

 でも、確かに日本の野球界で、大学出てプロになっても、別段それが話題にならない(さすがに東大ともなると話題になる!?。)でしょうが、自転車の場合、80年代(つまりは、バルトのセリフより後。)にフィニョンがバカレロア持って、自転車の道に入った事で、話題になりましたよね。そして彼には、プロフェッサー、と言う”称号”が付いた位で、、、。
  只、これらが、21世紀の現代にも、もろ通用するかは?ですが、只大学出て自転車選手、、、、と言う話は確かに聞かないですが、、、。僕が知らないだけ!?。

  とにかくサボった分、又長い内容にしてしまいましたが、これで投函します
2011.08.05 06:27

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/tb.php/637-e7673ee0

プロフィール

アンコウ

アンコウ
**********************
あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

カテゴリー

openclose

FC2カウンター

Amazon

月別アーカイブ

検索フォーム