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キッテル、バイエルン日記(3)

2011.05.28.21:19

続けていきます。ひどい雨だったようで、集団も分断。優勝候補筆頭と見られたカンチェラーラは完全に優勝の望みがなくなりました。さすがに得意のTTでも、26キロで5分は無理でしょう。キッテルもダメ、でも拙ブログでおなじみのフレーリンガーが良い位置につけてます。ただなぁ。TTが得意ではないようだからねぇ。

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ゆっくりと手足がむずむずし始めてる。これは体が徐々に温まり、再び手足の感覚が戻ってくる兆候なんだ。きょうは本当に寒くてずぶぬれだった。バート・ゲッギングのスタート後はまだよかった。乾燥していて気温20℃。早めのアタック合戦と高い平均速度がそれに加わった。もちろん汗みどろになったのはぼくだけじゃなかったけど。。。

きょうはまた辛い一日になるだろうとみんな予感していた。だから最初から警戒していて、アタックにはみんな反応した。45キロ後に二人が集団から抜け出したとき、ようやく集団は落ち着いたように見えた。でも嵐の前の静けさだったんだ。アイヒシュテットのブルーメ山の山岳ポイントで集団がそれこそものすごい勢いで登り始め、何が起きたかわからないほどだった。もう例の「石ころ作戦」は役に立たなかった。

ここの観客はまたしてもすばらしかった!でも正直に言って、この山をレースで登るのはもう結構。こんなに長く転倒しないように苦労するのは嫌だからね。

幸い、ウチのチームではロイ(キュルフェルス)、ジーモン(ゲシュケ)、ヨハネス(フレーリンガー)が前に残ったので、僕たち他の選手は「生き残る」ことに集中できた。そういうわけで、ぼくらは大きな集団になって残りの70キロをゴールへ向かった。そして途中でどうにかして体温を下げないように努めた。

ロジャー(クルーゲ)はチームカーにレインジャケットを置いてきちゃったんだけど、チームカーは先頭グループについて行っちゃった。だから彼はFDJからレインジャケットを、レオパード・トレックからレインキャップを借りた。彼が新しい装束を身にまとって集団に戻ってきたとき、笑いをこらえるのに苦労したよ。でもこのおかげで少しは寒さを忘れることができたし、笑っている選手たちもたくさんいた。

ゴールに到着して、ヨハネスが7位になったことを知った。総合では4位だ。明日のTTに気合いが入るだろうね。気合いが入ると言えば、ジーモンもそうだ。彼の1分前にカンチェラーラがスタートするんだ。チーム内だけだけど、もし彼がカンチェラーラを捕まえたら、かなりの額の賞金がもらえることになっている。

どうなるか、まあ楽しみにしててね。ぼくもTTでどうなるか、楽しみだ。だけど、あまりぼくに期待しないでね。なにしろ今シーズン最初のTTなんだから。

マルセル
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まあ、ゲシュケがカンチェラーラに追いつくことはあり得ないでしょうね。でもパンクとかメカトラとかで可能性があるかも。それでも賞金がでるのでしょうか?

それと、キッテルってもともとTTスペシャリストの触れ込みだったんですよね。U23の銅メダリストですからね。そういえば金メダリストのフィニーはなかなか名前が出てこないなぁ。。。。


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アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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