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コーラーのジロ日記

2011.05.12.08:31

このところジロ恒例の未舗装路。TVでは昔風にときどき白黒映像にしてましたが、60年ごろのアンクティルやバーモンテスの写真を見ると、もっと大きな石がごろごろしているし、轍(わだち)もあってでこぼこだし、もっと大昔、戦前の写真なんか見ると、もう完全にガレ場みたいな所を走ってます(押してます)から、昨日の未舗装路は、それから比べればはるかに走りやすいだろうと思います。しかしそれでも選手たちは下りコーナーでは曲がる方へ膝を突き出してバランスを取っていました。そういわれてみると、最近はああいうコーナリング・ポーズをしなくなりましたね。

というわけで、昨日は150キロ以上一人で逃げたBMCのマルチン・コーラー、rsnにジロ日記を書いてます。

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横風のひどいスタート後、12キロのところ、高速道路の橋を越えたところでアタックし、気がついてみると一人で逃げていた。残り190キロを一人で逃げるのはちょっと勘弁して欲しくて、一緒に逃げる奴が来てくれないかと思っていた。だけど誰もぼくと一緒に逃げようという奴はいなかったみたい。

そういうわけでぼくは長くて、アップダウンの多いオルヴィエトへの道を、一人で行くことになった。数日前のゼバスチャン・ラングのように売り切れるまで行ってやろうというつもりはなかったんだけど、ぼくのリードはどんどん大きくなった。「きれいだなぁ」ってぼくはトスカナ地方のすばらしい風景を少しだけ楽しむ余裕もあった。

計画では93キロ地点の補給所過ぎたら本気を出すつもりだった。で、そのとおりにやってみた。そうしたら最初の山岳ポイントが取れちゃった。未舗装路の信じられないくらい急な登りに設定された二つ目の山岳ポイントでは、まだ相変わらず5分もリードしていたので、感謝しつつこのポイントをいただき、白い道の砂ぼこりの中、危険な下りを降りていった。

ゴール10キロ前でヴェーニングとガドレ
がついに合流してきて、そのすぐ後に、オランダ人が文字通りほこりを蹴立ててこのステージを単独で逃げ勝った。ガドレはゴール5キロ前でヴェーニングにちぎられ、ぼくのほうはもう完全につぶれた。そういうわけでぼくとガドレはゴール3キロ前で追走の大きな集団に飲み込まれ、ゴール前の登りでぼくは完全にちぎれた。

でもゴールではご褒美が待っていた。山岳賞マイヨだ。区間優勝は残念ながらできなかったけど、ぼくにとってはすてきで結果もあった一日だった。

木曜日はぼくの緑のマイヨ姿を見てね。お休み。

マルチン
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一応、以前radsport-news.comには日本語で紹介はかまわないよというメールをもらっているので、問題ないとは思いますが、コーラーから文句がきたら削除します 笑)


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アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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