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森達也と保阪展人の対談を聞いてきました

2011.04.17.11:56

昨日は森達也と保阪展人の対談を聞いてきた。

マガ9学校

おもしろかった。まあ、森達也のファンであるぼくにとって、特別目新しいことはなかったし(福島原発がらみのアップツーデートな話は文字通り目新しかったが)、震災と原発被害の時代的な位置づけについても、予想通りではあった。だけど、やっぱり、彼が言うことは繰り返し確認しなければならない。それに生・森達也を見ることができただけでも楽しかった 笑)

今朝の朝日の読書欄で姜尚中が、日本は二度目の「ポスト・坂の上の雲」の時代にいたのではないかと書いていた。姜尚中はこの表現で、今回の震災+原発を第二次大戦に重ねているのかもしれないが、そうすると、今後は戦後の復興の時代が到来することになる。復興は復興だろうが、あのときのような民主主義に対する期待感と未来に対する希望が、今後生まれてくるのかどうかは、かなり疑問だと思う。

昨日の対談のテーマの表題も「今は戦後か戦前か」だった。何度か書いてきたように、ぼくには今の日本がナチス到来前のドイツにオーバーラップして仕方がない。政権交代という「革命」が、実は「革命」などではなかったことがわかり、多くの人々が「革命は横領された」という気分でいる。自公もダメ、民主もダメ、もうどうでもいいやという政治に対する無関心から、今回の危機的状況に、「がんばろうニッポン」とか「日本は強い国」とかいう合い言葉。

この国はどこへ向かっていくのだろう。折しも石原慎太郎の4選である。鳩山の友愛から、あきらかに時代は違う方向へ向かって行こうとしている。人間を大切にする、個人の生活を大切にする、そういう当たり前の発想が消えて、大所高所からものを見たがる人が増えていくのではないか、今、ぼくはそういう不安を感じている。

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アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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