昨日は森達也と保阪展人の対談を聞いてきた。
マガ9学校おもしろかった。まあ、
森達也のファンであるぼくにとって、特別目新しいことはなかったし(福島原発がらみのアップツーデートな話は文字通り目新しかったが)、震災と原発被害の時代的な位置づけについても、予想通りではあった。だけど、やっぱり、彼が言うことは繰り返し確認しなければならない。それに生・森達也を見ることができただけでも楽しかった 笑)
今朝の朝日の読書欄で姜尚中が、日本は二度目の「ポスト・坂の上の雲」の時代にいたのではないかと書いていた。姜尚中はこの表現で、今回の震災+原発を第二次大戦に重ねているのかもしれないが、そうすると、今後は戦後の復興の時代が到来することになる。復興は復興だろうが、あのときのような民主主義に対する期待感と未来に対する希望が、今後生まれてくるのかどうかは、かなり疑問だと思う。
昨日の対談のテーマの表題も「今は戦後か戦前か」だった。何度か書いてきたように、ぼくには今の日本がナチス到来前のドイツにオーバーラップして仕方がない。政権交代という「革命」が、実は「革命」などではなかったことがわかり、多くの人々が
「革命は横領された」という気分でいる。自公もダメ、民主もダメ、もうどうでもいいやという政治に対する無関心から、今回の危機的状況に、「がんばろうニッポン」とか「日本は強い国」とかいう合い言葉。
この国はどこへ向かっていくのだろう。折しも石原慎太郎の4選である。鳩山の友愛から、あきらかに時代は違う方向へ向かって行こうとしている。人間を大切にする、個人の生活を大切にする、そういう当たり前の発想が消えて、大所高所からものを見たがる人が増えていくのではないか、今、ぼくはそういう不安を感じている。
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