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昔の雑誌、1962年ツール(後半)

2024.02.19.00:00

前半はこちら

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ピレネーに入って13ステージは上りの個人TTでした。ここで勝ったのはトレドの鷹ことフェデリコ・バーモンテス。1959年のツールの覇者です。この人の残っているビデオをみると、上りのシッティングフォームが買い物自転車に乗ってない?って感じの上半身が突っ立ったフォームで両肘を外側に張って体を左右上下に振って、まあ、はっきりいって格好悪いんですよね。でも、いろいろ変なエピソードがてんこ盛りの選手です。

たとえば、自転車に乗り始めたばかりの頃に下りでオーバーランしてサボテンに突っ込んでえらい目にあって以来、下りは無茶苦茶遅くなったとか、どうせ下りで追いつかれるとわかっているから、山頂の山岳賞だけ取ったら、そこで自転車を降りてソフトクリームをもらって座って食べてたとか。人称変化無視、主語も無視のフランス語でフランス中の人気者になったそうです。「彼は下りで頑張る」と言うから、リポーターが彼とは?と聞くと「彼、彼 (il, il) 」と繰り返しながら自分を指したとか。惜しくも去年の夏に亡くなってますね。追悼記事書き忘れてる RIP.

というわけで、この13ステージが終わって総合トップに出たのがヨーゼフ・プランカールト。このプランカールとという名前の選手は無茶苦茶たくさんいます。例えば、FirstCycling で検索すると16人ヒットしますね。現役だけでも3人。アルペツィン・デケーニンクにエトワルト・プランカールトってのがいます。一番有名なのはこのヨーゼフと80年代に活躍したスプリンターのエディですかね。まあ、この中の何人かは血縁があるみたいですが。。。

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上のページでは右上で座っている選手がプランカールト。リタイアしたリック・ファン・ローイのチームメイトですね。なので、彼に伝えたとキャプションにはあります。

ちなみにアンクティルは総合4位、ただし1分8秒差です。この後、プランカールトとアンクティルのこの差は保たれたまま、アルプスの18ステージはツール史上一番高いボネット峠(1860年開通のヨーロッパで一番標高の高い峠だそうです)が初登場です。標高2802メートル。ただし過去5回しかコースになってませんね。しかし、24年のツールでコースに決まっているらしいですが、プロフィールマップを見ても25キロぐらいを延々と10%に満たない同じような勾配で登っていくようで、あまり面白味がないようです。だからコースに入れられないんでしょうけど。

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で、この頂上をトップ通過したのはやはりバーモンテスでした。2位の選手に1分45秒の差をつけて通過だそうです。ちなみに、2年後にもう一度この峠がコースに組み込まれますが、ふたたびバーモンテスが山岳賞獲得しています。でも、結局ステージ優勝は別の選手でした。プランカールトとアンクティルは仲良く3位グループでゴール。この3位グループに、ツール初出場のレイモン・プリドールも入っています。

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そして、このプリドールが次の19ステージで、アルプスのポルト峠、クーシェロン峠、グラニエ峠を単独でトップ通過して、アクス・レ・バンのゴールで2位に2分半の差をつけて独走、ステージ初勝利を挙げています。これでこの時点で総合順位は1位プランカールト、2位1分8秒差でアンクティル、3位5分43秒差でプリドールとなります。このプリドール、プロ入りが遅かったんですよね。今とシステムが違うし、比べようもないけど、このときすでに26歳。プロ入り4年目でした。結局、プリドールは41歳まで現役だったんですね。今をときめく MVDP のおじいちゃんです。

そして20ステージの68キロの個人TTになりますが、これが写真がない。まあ、いうまでもなくアンクティルが圧勝です。2位のバルディーニに2分59秒差、3位のプリドールに5分1秒差、4位のプランカールトに5分19秒差と、ボコボコですね。これにより総合トップはアンクティル。2位のプランカールトに5分11秒差、3位のプリドールは10分36秒差。

なぜか、その後の二つのステージも結果のみ掲載で表彰台の写真です。下は左がステージ3勝を挙げてスプリント賞のアルティヒ。右はチーム賞をとったACCB・サン・ラファエル・エリエの監督ジェミニアニです。総合順位は1位がアンクティル、2位はプランカールト、3位はプリドールということになりました。ちなみに写真がないけど、山岳賞はバーモンテスでした。というわけで、山岳賞以外はすべてサン・ラファエルチームで独占ということになりました。
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というわけで、このサン・ラファエル・エリエ・ユッチンソンの復刻マイヨ、持ってます。フルジップでウールじゃないし、当時のものと同じ作りじゃないですけどね 笑)
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さて、すでにシーズンは始まってるってのに、今から60年以上昔のツールにタイムトラベルしてみました。お疲れ様でした。


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アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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