なんともいえない暗い気分です。地震もそうですし、その結果として起きた原発事故もそうです。そして、それを天罰だなんて言っているお方がまたぞろ東京都の首長になるのでしょう。言いたいことはいっぱいありますが、いまはその時ではないのでしょう。
(rsn)--------
今日【3/12(土)】あんまり良いとは言えない天候状態で、今回のステージレースで最も長いステージを迎えた。スタートへの途上でチームバスの窓からときどき外を見て、弱い雨に加えてまたしてもぼくのお友達の風が吹いているのをボーッと見ていた。
あんまり不安だったので地図とプロフィールマップとコンパスをもって座って、コースのどこから風が吹いてくるのか見つけてやろうと思った。残念だけど、その結果はぼくのぼろぼろの気分を明るくするものではなかった。つまり、一日中横風か向かい風だというのが結論だった。でもそんなことをしてもなんにもならない。なんとかぼくはこの日を乗り越えなくちゃならないんだ。
予想通りレースの出だしはとても速く、風とたくさんの小さな登りでとても消耗した。でも、速いスピードは良い面もある。何キロかをただ猛スピードで駆け抜けて、約2時間ほど経ってみたら、もうレースの半分は終わっていた。その後にやってきたものは、むろん是非ともカットしたかったんだけど。第1カテゴリーの山が二つというのは問題ではなかった。ただ、残念だけど、今日の最高地点で雨が降り始めた。気温が3度ではうれしい気分になれるはずもないよ。
この状態はゴールへ向かうものすごい下りでさらに悪化した。体全体が凍り付きそうだった、いや凍死しそうだったと言った方がいいかもしれない。ほとんどすべての選手がレース中ほとんどの時間を、ブレーキを操作するために自分の指をいかにして温めるかに一生懸命だった。だけど、これはこんな天候状態ではとっても難しいことなんだ。約15キロ続く最初の下りの後、2級の最後の登りがすぐ始まったとき、周りを見たら苦痛にゆがんだ顔ばかりだった。そして一人また一人とメイン集団からちぎれていった。
こういう寒さの中で唯一良いことがあるとすれば、足の痛みがほとんど感じられないことだ。ぼくは最後の山をなんとかメイン集団で越えることができた。それはぼくの機能までのいくらか弱気になっていた自我にとっても重要なことだった。
むろんそのあとの下りで白旗を揚げざるを得なかった。ばかばかしいことだけど2度も落車に巻き込まれそうになって、中切れを起こしたらもう追いつけなかったんだ。でも事態は5分ごとにぼくに都合良くなっていった。たくさんの選手がおなじように遅れてきたんだ。そこには自転車レースのビックネームも混じっていたから、正直に言えばぼくはかなりほっとした。
最後の40キロはただ寒いだけで、ほんとに我慢比べしながら最後の2周回を走った。ゴール地点を通過するたびに、暖かく乾いたチームバスが止まっているのが見えたけど、その脇を通過していかなければならなかった。あれに乗れること以外、他に何も願いはなかった。
明日はもう一度124キロ走る。そのあと変える飛行機に乗るけど、楽しみだ。自転車レースがどんなにすばらしくたって、そのあと少しは休息と自分のための時間が必要だから。また明日の最終日に。でもドイツ人がどうやらトップになりそうだね。
ドミニク
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パリ~ニース、雨の最終日は40人近くの選手がリタイアしました。残念ながらネルツもその中の一人でした。現時点まで日記の8はアップされていませんので、これで終わりだと思われます。
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