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今朝の東京新聞から、キッシンジャー

2023.12.01.18:02

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キッシンジャーが死んだ。今日の東京新聞では洗筆と国際面と北丸雄二のの本音のコラムで扱われている。ナチスドイツのユダヤ人差別を逃れ自由の国アメリカに恩義を感じ、アメリカのために尽くしたというサクセスストーリーと言って良いのだろうけど、洗筆には、文字数の限られたところに書かなければならないことは認めながらも、なんか読んでいて居心地の悪さを感じた。

当初ヒトラーがユダヤ人に対する理想的な解決方法としてお手本にしたいと公言していたのはアメリカのネイティヴアメリカン、いわゆるインディアンにたいする政策だった。

以前映画「栄光のランナー 1936ベルリン」でも書いたけど、この時代のベルリンでは黒人選手のオウエンスは「わたしはドイツではつねに、礼儀正しさと思いやりを持った対応を受けた。アメリカ国内のどの土地であっても、ドイツで過ごしたのと同じくらいの年月を、頻繁とはいわずとも、個人的な侮辱や差別を少しも受けずに過ごすことは不可能だっただろう。ドイツでは、そんな思いをしたことは一度もない」(ナゴルスキ「ヒトラーランド」p.293)と語った。彼はベルリンオリンピックでの大活躍後もアメリカでは差別され続け、馬と競争させられたりした。

いやナチスドイツを擁護したいわけでは無い。そんなわけないだろう。キッシンジャーのことだ。確かにユダヤ人として差別され、命からがらドイツを逃げてアメリカへたどり着いたわけで、その点については大変でしたね、と同情するしかない。だけど、その彼が権力を握ったら、白人至上主義的な感性から抜け出ることはできなかったということだ。アメリカの黒人差別は戦後も続き、ご存知の通り今も残っているわけだ。

洗筆の最後の文章「胸を張って通りを横切れる国」というアメリカは、非白人種にとってはそうではなかった。差別されることを知っている者であれば、他の差別されている者に目を向けずにいることは許されないのではないか?

キッシンジャーは非アーリア系のユダヤ人として故国を追われたのに、非白人系の小国に対しては、ほぼ戦争犯罪人と言えることをしてきた。上の国際面にもあるように、ベトナム戦争末期に中立国のカンボジアを空爆し、のちのポルポトによる大虐殺を助長する結果になった。東チモールでは10万人の犠牲を出すインドネシアの侵攻の後押しをし、チリの正当な選挙で選ばれたアジェンダ政権を潰す軍事クーデターに関与した。ユダヤ系でナチスの時代に酷い目にあったからと言ってなにをしても許されるわけではない。当たり前のことだが、今もそれがわからない人たちがたくさんいる。


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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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