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岩井圭也「楽園の犬」覚え書

2023.11.19.11:16

IMG_8093.jpg

昭和15、6年のサイパン島を舞台にした連作ミステリーで、当時の南国の島のリアリティがなかなかにここち良いです。主人公は喘息持ちで妻と幼い息子を日本に置いたまま、海軍の防諜スパイとなった元教師。

ただ、スパイとしてのハラハラ感は薄いし、ミステリーとして謎解きの部分も、僕としては今ひとつ面白くなかった。それに、最後の章はいらなかったと思う。でもエンターテインメントとしては、どうしてもあの最後が必要なんだろうなぁ。ただ、なんか一本筋が決まっていて、そのまま上を一直線に進んでいるような感じがしてね。結末は読者に任せて欲しかったなあ、と思うんだよね。作者は結末をつけなくていいと。。。

と文句をつけながら、上に書いたような当時の時代の雰囲気や、海軍と陸軍の反目や、南国のリアリティがものすごく感じられて、読んでいてとても楽しかった。


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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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