1971年のツール・ド・フランス、オルシエール=メルレットへ向かう第11ステージ、ツール2連覇中のメルクスは、60キロ独走で逃げた最強のライバル、ルイス・オカーニャにほぼ9分の大差をつけられ、総合では10分近い遅れとなった。誰もがメルクスの3連覇は無くなったと思った。
しかし、翌日のマルセイユへ向かう第12ステージ、メルクスはアシストたちに序盤からハイスピードで集団コントロールするように指示。最後はアシスト二人を引き連れて、オカーニャの集団に2分の差をつける逃げに成功する。
たった2分だったが、メルクスの王者としての意地を見せたステージだった。
その後、第14ステージ、豪雨のピレネーで総合トップのオカーニャが落車して、2位のメルクスに7分半の差をつけていながらリタイアして、メルクスの3連覇がなったのはご存知の通り。
いや、見ていたように書いてますが、もちろん見てません 笑)しかし、こんな大昔のエピソードを、思わず思い出しました。あんなに勝つことに慣れているエフェネプールが号泣してましたからね。
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Cyclingmagazine : 今日はどんな日だった?
ベン・ツヴィーホフ: 昨日よりは良かった。でもまだ体調はいいとは言えない。だけど明後日は休息日だし、そうすればまたよくなると思うよ。しかし、みんな少しずつ、自分たちがもう2週間も自転車に乗り続けてきたんだってことに気がつき始めたようだよ。
C: 今日は総合候補の集団では、各自がそれぞれ自分のいるべき場所を見つけたように見えたけど、誰も自分が誰に対してアタックすべきなのかがわかってないようにも見えた。でも、もしかしたらみんな自分のことで手いっぱいで、一方でユンボが圧倒的な支配力を見せつけているっていうことなのかな?
ツ: ブエルタが徐々にボディーブローのように効いてきているんだと思うね。超一流の連中にとってもそうなんだろう。ユンボだけは強すぎるから、たとえば今日みたいにアシストのヴィルコ【ケルデルマン】がバッドデーでも、簡単に対処できる。そしてレースは彼らの後ろで順位争いをしているんだな。クレージーだよ。
C: チームやバスの中でもみんな疲れを感じているのかな? みんな口数が少なくなったりしてる? もしかして休息の時間がもっと欲しいのかな?
ツ: いや、僕は風邪気味だからバスの中では静かにしているけど、みんなの雰囲気はいつでも最高だよ。僕らはみんなで2週間走ってきて、仲間が相変わらず総合で上位にいるんだ。だからみんなまだご機嫌だし、そんなに静かじゃないよ 笑)
C: それは良かった。ありがとう、ベン、うまく回復してね、また明日。もうすぐ休息日だ!
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今回は、ツヴィーホフの最初のコメントで、何言ってるか意味がわからんところが一箇所ありましたので、その一文はカットしました。もしかしたらツヴィーホフの打ち間違いかもしれません。
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