
いやあ、ネタバレしちゃあ絶対まずいです。と言いながら、ストーリーはネタバレしないようにしますが、これから書くのはある意味ネタバレに近いかなぁ。。。これから観るつもりの人は今回は読まない方がいいかも 笑)
すごい映画でした。三部構成の筋(ストーリー)がすごい。風景がすごい。俳優がすごい。安藤サクラ、永山瑛太、田中優子、そして子役の二人、特に小さい方。子役ってみててちょっとハラハラするんだけど、そういうところがまるでなかったです。
最初の30分ぐらい、ほとんど安藤サクラの一人舞台みたいで、まるで人形みたいな、生気のない永山瑛太と田中優子の首絞めてやりたい! と思ったんですが 笑) みごとにやられましたね。
最初の謎を後半に回収していくストーリーは、カンヌで脚本賞を取ったというのも納得でした。一方で見る前は全く気にしてなかったし、見始めてもすっかり忘れていたんですが、クィア賞も取ったというのは後半になってようやく思い出し、ああ、なるほどと思いました。
でも、僕が小学校ぐらいの時には、クラスの女の子より、むしろ男の子を好きになったけどね。なんて、問題発言か? 笑) たとえば、トーマス・マンの小説なんて、今の時代に読む人なんかほとんどいないんだろうけど、「トニオ・クレーガー」の気持ちは普通に共感できた。そういう人は珍しくなかったと思う。もっとも「ヴェニスに死す」だと、ひく人の方が多いかもしれないけど 笑)
さて、映画の題名だけど、「怪物だーれだ」に惑わされてはいけないと思う。視点を変えればそれぞれにそれぞれの言い分があるわけで、そういう意味では自分の視点だけでしか物事が見えないのに、相手の、あるいはその他の人たちの視点を無視して我を通そうとするのが「怪物」なのかなぁ、と思ったりしました。まあ、ある意味怪物だらけの「今」を明確に批判しているとも言えるでしょう。
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