(rsn) ラボバンクのグリーシャ・ニーアマン

、去年のブエルタ日記を拙ブログでもご紹介しました。同じドイツ人ではHTCのグラープシュ

やレオパードのフォイクト

とならんで、アシスト一筋十数年という地味な選手ですが、2月28日付けで、UCIのマッケイド会長に宛てて公開書簡を出してます。
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親愛なるパット・マッケイド様、
電話番号を存じ上げないので、手紙で失礼します。まずおたずねしたい。選手と監督の無線連絡を禁じることで、そもそも何を狙っているのでしょうか?このような規則の改変が自転車競技を悪いイメージから解放してくれると本当にお考えなのでしょうか?
わたしは、ドイツのTV局はドーピング問題のせいでツールの放映をやめたのであって、レースが無線のせいで退屈になったからやめたわけではないと考えます。今、自転車競技は難しい状況にあります。しかし、UCI,レース運営団体、チーム、選手が一丸となって、自転車競技の人気復活を目指せば、この状態を打ち破ることもできると思います。
UCIがエネルギーを傾注すべきなのは、コンタドール

事件を完全に解明したり、リッコ

のような事件を防止することであるはずなのに、無線禁止という二次的な問題をわざわざ取り上げて、自転車競技に関わる人々に賛成反対を強いているのです。会長がおっしゃった「自分で考えることができず、遠隔操作されている選手たち」が、一生懸命自転車競技のイメージを高めようと努力しているので、これまでの所、ストライキを思いとどまっているのです。つまり私たちはちゃんと自分で考えることができるし、現在の状況では、自転車競技にこれ以上の不利益を与えるべきではないと言うことも分かっています。
もしかしたら会長には無線禁止を納得させる理由がおありかもしれません。ですがでしたらどうかわたしたち選手と話し合って、会長のお考えをご説明していただきたい。これまでこうした説明が行われたことはなく、それ故に、わたしたちにはこの新しいルールはまったく勝手なものと思われるのです。
ご返事いただけるとありがたく存じます。
グリーシャ・ニーアマン、チーム・ラボバンク
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さて、この公開書簡のせいだけではないでしょうけど、マッケイド会長は今週中に各チームの監督と会って、今シーズンから始まった無線禁止ルールについて話し合うことになったようです。
木曜日にスイスでビヤルネ・リース(サクソ・バンク)、パトリック・ルフェーヴル(クイック・ステップ)、ハロルト・クネーベル(ラボバンク)、ヘールト・クーマン(オメガ・ファーマ・ロット)と話し合い、チーム監督の意見を聞くとのこと。セルヴェロの監督ヘラルト・フローメンは「マッケイド会長は安全の面に関して話をすべきだ。今回の決定を変えるとは思わないけど、議論がすこしでもオープンになればいい」と言ってます。
クーマンは今年の初めに選手協会に出したアンケートで、344人の選手から回答を得、プロ選手の60%が無制限で無線使用可に賛成、28%が安全面での警告および時間差に限って無線使用可を主張し、UCIの決定した無線禁止に賛成したのは11%しかいなかったと言っています。
今シーズンから、ワールドツアー以外のすべてのレースで無線禁止のルールが適用されています。UCIの主張はこれによりレースがより緊張感のあるものになるということです。選手たちは特に安全の面でこれに強く反対していて、先日のオムロープ・ヘト・ニーウスブラットでも、かろうじてストライキが回避されたということです。
ただし、無線禁止に賛成している監督もいますね。
フランセーズ・デ・ジューのマルク・マディオ監督の弁。「選手は一日中イヤホンを通じてわめいてやらなければならない羊じゃないんだ。無線がなければ、レース中もっと責任感を持って走るようになると思うよ。」
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