
図書館で、なんとなく題名に惹かれて借りてきてしまいました 笑)ただ、舞台は今の香港ではなく、第二次大戦前後の香港です。
前半は、日本人とイギリス人と中国人の友人同士が、日本がアメリカに宣戦布告する直前、直後、戦後1年ほど経って、会って酒を飲みながら食事をし、その時々の状況に応じて、思わせぶりな会話を重ねます。舞台劇のようで、変な緊迫感があります。
前半は日本人の視点から描かれていますが、後半はイギリス人(正確にはウェールズ人)の視点から書かれていて、新たな人物が登場し、一方で前半の日本人と中国人は遠い噂話のように語られるという作りになっています。
登場人物がすべて一癖も二癖もありながら、結局全て曖昧なまま種明かしはされません。
だけど、会話のテンポも、文章のリズムもとてもよく、読み終わってあっという間だったという感じでした。でも、一方で長い長い旅をしてきたような不思議な気持ちになりました。途中女性の目から見た男の友情が「結局は案外、単純なもの」(p.235) と言われるように、描かれていない背後(戦争)が圧迫感を感じさせながら、それを背景にした友情とその思い出の話です。こういうのは個人的に好きです。
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