いやあ歳のせいか、ぎっくり腰が一向に万全になりません。夕方は大体横になってるので、こんな本を読みました。ネタバレはしません。

今から十数年先の近未来。ヴァーチャルリアリティ空間が現実の空間と重なって、脊髄損傷によって首から下が動かない主人公の脳外科医が、脳に埋め込む「テレパス」を使って、現実世界では介助ロボットを、VR空間ではアバターを自由に動かし、視力と記憶を失った少女の外科手術を行えるようになっているという設定。
この少女は一体何者なのか、この少女をめぐる七人の登場人物は?? というミステリー。
途中所々に、誰のモノローグかよくわからない章が挟まるんだけど、これって結構ミステリーでやられる手法だよね。
以前に書いた(個人的には大傑作だとおもっている)チェコミステリー、コホウトの「プラハの深い夜」や
葉真中顕の「絶叫」に似てる。
VRの世界って時々TVなんかでもアイマスクみたいなのをかぶってゲームをしている人を見るけど、実際にやったことがないので、この小説にあるようなリアリティがあるのかよくわからない。ただ、こういう世界が小説の舞台になるんだなぁ、と爺っ様は感じた。
ただ、途中でふと、こんな話読んだことがある、と連想したのは大友克洋の漫画。有名な「アキラ」の前の「ファイアーボール」という漫画がなんとなく思い出された。と言いながらファイアーボールの内容はあまりはっきり覚えてないんだけどね 笑)
個人的意見としては、最後がちょっと拍子抜けだし、後味もあまりよくないけど、前半はかなり楽しめた。でも、種明かしと活劇になる後半は、あまり乗れなかったかなぁ。
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