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ボブ・ユンゲルスの今年の総括

2022.12.16.22:33

rsn のドイツ語圏出身の選手の総括シリーズ。これってなかなかビミョーで、スイスのフランス語県出身選手まで入っている一方で、イタリアの南チロル地方やベルギーの一部ではドイツ語も公用語になっているけど、入ってないです。

というわけで、拙ブログでは10年前に初登場したhttp://tatsuya1956.blog48.fc2.com/blog-entry-1163.htmlルクセンブルクの怪童もすでに30歳。今シーズンはとうとうツールのステージ優勝が実現しました。なんか、リエージュ・バストーニュ・リエージュにも勝っているし、ツールのステージぐらいこれまで何度も勝ってるかと思ったら、初めてだったんですね。60キロの大逃げでした。

ただ、実を言うと、この頃は安倍射殺事件とゲシュケの赤玉ジャージ獲得が印象が大きすぎて、すっかり忘れていましたわ 笑) リエージュ優勝後、ここ3年ほど血行障害で苦しんでいたわけで、復活劇だったわけでした。

「キャリア上は19年のリエージュの勝利が僕にとっては一番大きなものだ。でも個人的には、このツールのステージ優勝は一番大きな勝利と感じているよ。今振り返ってみると、あの瞬間は興奮しすぎで、実感がなかった。少し距離を置いてみると、自分が何をやったのかがわかるようになった。もうたくさんのエモーショナルな気持ちが繋がってくる。

その前の時期が辛い時期だったし、こんなことができるなんて思えなかったからね。でも僕は第二のチャンスを得て、再びそれを掴めたんだ。それにツールでステージを、あんなやり方で勝てたなんてね。普通はできないことだよ。だからこそ特別大切な勝利になったんだ。」

どうやら骨盤の動脈が狭くなって、足の血行が悪くなってたそうで、去年6月に手術を受けていたんですね。

「この症状は数年前からあって、体がもうかつてのレベルに到達できないだろうと思っていたんだ。でも手術のおかげで2022年シーズンはモチベーションも高かったし、楽観的な気持ちで臨んだよ。春のクラシックシーズンはイマイチで、思い通りに行かなかったけどね。まだパワーが足りなかったんだね。

その後疲れが出て、一週間休んだら、その後で自転車に乗ると、自分が調子が良いことに気づいたんだ。ワット数も以前と同じぐらいの数値になった。高地トレーニングに出かけたら、山でベン・オコナーについて行くのが問題なくできたんだ。

その後のツール・ド・スイスではTTで5位、総合で6位になった。ツールでの第9ステージの独走は計画していたわけではないよ。ただ逃げグループのメンツを減らしたいと思っていたんだ。一緒に逃げてたゲシュケを下りでちぎった後、一人で逃げ続けるか、後ろの強い奴を待つべきか迷ったんだけど、最後の登りのことを考えると、待って後ろから強いクライマーを連れて行くとまずいと思ってね。思い切ったら上手く行ったわけだよ。」

この勝利が、ボーラとの接点を作って、来シーズンはボーラの一員です。契約ではパリ〜ニースのような小ステージレースやフランドルなどのクラシックに出ることが決まっているようです。

「僕としては、いろいろできるだろうと思っている。今年はツールで総合11位だったんだ。これでも十分と言える。でもトップ5に入れと言われたら、どんなに頑張っても無理だろうね。でも、今は血行障害は完全になおったからね。」

ボーラのチーム戦略としては、やっぱりアルデンヌクラシックでの上位狙いと、グランツールのステージ狙いでしょう。ツールはなかなか今いるメンバーで優勝は難しいだろうけど、ステージを狙える選手はたくさんいそうです。むろんユンゲルスもその一人でしょう。


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アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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