この人については
映画「ある画家の数奇な運命」で、拙ブログでも取り上げました。ただ、少し前につれあいと上野の国立西洋美術館で自然と人のダイアローグ展を見てきたんですが(実際は上野でやってたビアフェストが目的でしたが 笑)、そこに一枚空と雲を描いたリヒターの大きな絵があって、それがつれあい共々気に入って、じゃあ今やってるから行ってみようということになったのでした。
リヒターというと、上記の映画でもリヒター開眼の契機とされるフォトペインティングの印象があります。つまり普通の家族写真や新聞に出ていた写真などをカンバスに正確に映し取って、それを擦って輪郭をぼかしてピントの外れた写真みたいに見せるという絵ですが、今回来ていたのはむしろ完全に抽象的な、カンバスに何重にも塗り重ねた絵の具をナイフなどを使って削り取ったり、伸ばしたりするというやり方の絵が多かったです。
とくにアウシュヴィッツで隠し撮られた写真(
映画「サウルの息子」でも印象的に描かれていました)に触発されたビルケナウというシリーズが一部屋を占拠して大きく重く暗く圧倒するように陰鬱でした。

ただ、これ以外は結構カラフルな絵も多かったですね。

これなんかモザイク映像みたいで、思わず何か見えるだろうか、と目を細めたりしちゃいました 笑)
また、こんなの。長さ10メートルありました。

フォトペインティングは数が思ったより少なかったです。


今回の展示品の中で好きなのを一つと言われたら、上の髑髏(そもそも髑髏が好きなんですよ。ヨーロッパへ旅行した時には教会の髑髏の彫刻があると必ず写真撮ってて連れ合いに呆れられたし、いぜん
ここでも書きましたが、ラスコー洞窟壁画展ではお土産に髑髏のオブジェを買ってきて家族から大バッシング受けました 笑)の絵もいいですが、これが一番好きですね。

つれあいは、やっぱりね、と言うので、なんで? と聞いたら、だって暗いもん、と一言 苦笑)しかし、最近の展覧会は写真OKになって嬉しいです。
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