トゥーストラップ、今時ロードレーサーにこんなもんついてません。競輪選手ぐらいでしょう。私がロードレーサーを初めて購入した時はまだ、クリップ・ストラップのペダルで、現在のビンディングペダルはありませんでした。いや、正確にはペダルとシューズを固定してしまうシステムはあったんですが、そんなものをロードで使う人はいなかったはずです。
1985年のジロ・ディ・イタリアで、当時のロード界の帝王ベルナール・イノーが初めてLook社のビンディングペダルを使用しました。


それでも、その時はイノー以外誰も使わなかったから、それほど大きな話題にはなりませんでした。というか、日本ではそのシステムがあまりわからなかったという感じで、当時のサイクルスポーツ誌でも、カメラマンの三宅氏のレポート記事ではペダルについて一言も述べられていませんでした。写真ではかなり目立つんですけどね。
その後1987年の日本で行われたスーパークリテリウムでは、ビンディングと従来のクリップストラップの割合は半々か、ビンディングが少し多いぐらいで、1990年の宇都宮の世界戦ではほぼ全員がビンディングタイプになっていたと思います。
有名強豪選手のショーン・ケリーが、かなり遅くまでクリップストラップを使い続けていて、ケリーがビンディングになったのを見た時はちょっとがっかりしましたね。
というのは、私もビンディングが出始めた頃、Look の第二世代を使ったことがあるんですよ。ところが左足がどうひねっても外れなかったんです。スプリングの強弱の問題以前にひねる角度の問題のようで、踵を外へねじっても全く外れない。ところが踵を内へひねると簡単に外れる。なかなか外れないのでスプリングを弱くしてたら、ボトルの水を取ろうと膝を開いた瞬間にパチンとはずれちゃうありさま。
踵を内側にひねって外すと、クランクの位置によっては踵が後輪のホイールと接触するので、靴の踵が傷だらけになるどころか、何より危ない。というわけで、2週間ほど使ったんですが、結局元に戻して、それ以来30年以上クリップ・ストラップで通してきました。今のヴィンテージデローザの前に持っていた、当時最先端の(ただしスチールフレームのネオプリマート)自転車でも、ペダルだけはクリップ・ストラップでした。
で、何の話かというと、今使っているストラップが、先日書いたバーテープと同様だいぶ傷んできて、ついに三層構造のところが剥がれてしまったので、補強したという話。



黒いのが補強のための革をG17で接着したところです。で、その過程でこのタイプのストラップってまだ手に入らないかと、色々ネット検索したんですがないんですよねぇ。バーテープのアルマルクはまだあったのに。。。
写真でわかるように、このストラップ、小指側(外側)だけでなく親指側(内側)も幅広になっています。普通ストラップってペダルの二つの隙間をぐるっと通してつけるんですが、これは二分割されていて、それぞれ両側の隙間を通してからつなぎ合わせるというタイプ。これ1980年台の終わり頃に立川駅のそばにあったナルシマさんで3本まとめて買ったんですが、これがもう最後のものになり、しかもかなりばっちくなり、ついに剥がれて。。。というわけです。しかし、ペダルもクリップもかなり汚いですねぇ。たまにこうしてアップで見ると愕然としますわ 苦笑)
これ裏側の BRAVETTATOというのがメーカー名かと思ったら、イタリア語がわかる人に聞いたらこれは特許の意味だと。。。ストラップというとアルフレド・ビンダとかクリストフという伝説の選手たちの名前のついたものが多いんだけど、これもメーカー名なのかどうなのかわかりません。ただ、私のは金具に ERREBI と彫ってあって、これで検索すると一応ストラップがヒットします。ストラップ自体、ebay なんかではとんでもない値段で出てますが、残念ながら、この二分割のやつは見つかりませんねぇ。たしかナルシマさんで3Kぐらいだった記憶があるんだけど。。。1万で3つ買えたというような。。。ちがったかな?
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