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スプリンターの身長

2022.02.08.11:56

先日ツールの優勝者の身長を調べてみたので、今度は世界選手権で見てみようと思ったんだけど、コースによって左右されるから、あんまり面白くないので、スプリンターを見てみることにしましょう。その前に国別の平均身長の表があったので紹介しておきます。
スクリーンショット
http://honkawa2.sakura.ne.jp/2188.htmlからお借りしました。)

世界一身長が高い国オランダだと180以下は小柄に分類されちゃいますね 苦笑)ただ、ここは大体175ぐらい以下を小柄に、185ぐらい以上を大柄に、そしてその間は西洋人の一般男性の平均だと考えておきましょうかね。まあ、身長だけでなく横幅も体格の印象に影響するんでしょうけど、今回は体重は無視します。

で、185センチ以上の大柄のスプリンターもいれば、170センチ前後の小柄なスプリンターも結構いて面白いです。例によってウィキなどで見つけた数値ですので、どの程度正確かわかりませんが。

まず小柄代表はカレブ・ユアン(165)ですね。ブライアン・コカール(169)なんかも小柄なスプリンター代表でしょうか。170前後は少し前だとパオロ・ベッティーニ(169)や、3度の世界チャンピオンになったオスカル・フレイレ(171)やロビー・マキュアン(171)なんかも小柄でした。

カヴェンディッシュは175と出ていますが、あの低いフォームがなんとなくもっと小柄に思わせます。ユアンもハンドルの前方に上半身を沈み込ませるような独特な低いフォームなので、小柄なスプリンターはみんなこういうフォームかと思うと、そうでもありませんね。身長とフォームはあんまり関係なさそうかも。むしろ小柄だと自転車を振る選手が多いかな?

集団のカミカゼなんて言われて、自転車をスリップするんじゃないかってぐらい思いっきり振り回し、必ず左右どっちかに斜行していたジャモリディン・アブドゥヤパロフ(174)なんかも、顔を伏せて低いフォームでした。まあ、ユアンなんかはあまり自転車振らずにスプリントしてますが。もっともあのフォームで自転車は振れないか 笑)

思うに、小柄なスプリンターの利点としては、大柄な選手の後ろにつくとスリップストリーム効果が高いだろうし、逆に後ろにつかれても、ライバルにとって風よけ効果があまりないっていう点でしょうか。さらに低いフォームや、自転車を振ればその効果(=相手にとって風よけ効果がない)は一層高まるでしょう。

175前後のスプリンターは、カヴもそうですが、なんとなく数字以上に小柄な雰囲気があります。例えば最近だとナセル・ブーアンニ(176)なんかは実際の身長の割に小柄な印象がないでしょうかね?

一方で大柄代表となるとマルセル・キッテル(188)やマリオ・チポッリーニ(189)、あるいはゴリラと呼ばれたアンドレ・グライペル(184)やアレッサンドロ・ペタッキ(184)なんかが代表でしょうか。これらの選手に共通しているのは、あまり自転車を振らずにまっすぐのラインを守る綺麗でクリーンなスプリントでしょうかね。

彼らの場合は後ろにつかれたとしてもパワーで押し切ろうとするわけでしょう。昔のチポッリーニ(189)対アブドゥヤパロフ(174)にしても、エリック・ツァーベル(178)対フレイレ(171)にしても、最近のキッテル(188)対カヴ(175)にしても、あるいはフランスのライバル同士、アルノー・デマール(182)対ブーアンニ(176)も、印象としては大柄の方が先行して、その後ろから小柄な方がまくろうとしてもがくという印象が強いです。

伝説の時代のスプリンターで大柄な選手の代名詞として挙げられたのが世界選で2勝しているリック・ファン・ステーンベルヘン(186)で、その生涯を書いた本なんかでは自転車選手としては他を圧するほどの大男だったとありますから、50年台だと180以上の選手は珍しかったのかもしれません。

昔の有名スプリンターも思いつく範囲、わかる範囲で見てみます。82年の世界選手権で、一人だけオートバイに乗っていると言われたイタリアのスプリンターのジュゼッペ・サロンニ(170)なんかも小柄なスプリンターの代表でしょうか。あるいは同じイタリアのLBLで4勝しているモレノ・アルジェンティン(175)も、印象は小柄でした。

一つのツールでステージ8勝、ブエルタでは19ステージ中13勝で完全優勝、ジロでも13ステージでリタイアするまでに8勝、もう無茶苦茶な強さを見せたフレディ・マルテンス(174)も、どちらかと言えば小柄ですが、横幅もあってゴム毬みたいな印象です。

1981年の世界戦のスプリントはマルテンス(174)とサロンニ(170)とイノー(174)のスプリントでしたが、3人とも小柄 笑)な部類のスプリンターだったと言えますね。



拙ブログでも書いたことのあるエリック・ファンデラールデン(182)とショーン・ケリー(180)、今をときめくマチュー・ファン・デル・プール(184)の父で、レイモン・プリドールの義理の息子のアドリ・ファン・デル・プール(181) と、80年台のスプリントシーンを彩ったライバルたちは大体180前後。拙ブログ紹介選手で言えば、東のツールと言われたピースレースでステージ38勝と桁違いのスプリントを見せたオラフ・ルートヴィヒ(182)もそうです。

まあ、現在も180前後のスプリンターは多いですね。一般西洋人としては平均的な身長だから、数が多いのは当たり前なのかな? こんな感じです。

ディラン・フルーネヴェーヘン 177
サム・ベネット 178
ジョン・デーゲンコルプ 180
アレクサンダー・クリストフ 181
ファビオ・ヤコブセン 181

今回チマチマと調べててびっくりしたのがペテル・サガンの184センチ。サガンって埼玉クリテで目の前で見たけど、そんなに大柄だと思えなかったですけどねぇ。もっともクリス・フルームもガリガリのおばちゃん顔で、同じく186には見えませんでしたけどね 苦笑)

で、締めに入りたいところですが、まあ、スプリンターの身長はツールの総合優勝者たちに比べれば大柄な人が多いってことで、結論は最初から見えていたところへ落ち着きました 笑) 次はタイムトライアルスペシャリストの背丈かな?これはきっとデカいぞ 笑)


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アンコウ
田中 幸生さん、

コメントありがとうございます。マニュス・ベックステットは190センチ超えてましたかねぇ。パリ〜ルーベに勝ってたような。。。田中さんも身長190ぐらい?? 若い頃、身長190のチームメイトがいました。後ろについてもお尻がこちらの頭の上にあって、まるでスリップストリームに入れませんでした 笑)
2022.02.08 21:56
田中 幸生
自分も身長が高くオンヨネでタイムトライアルスーツを採寸してもらったら丁度同じくらいの選手がいるので安くしておきますといわれて名前がスエーデンのスプリンターバックスステッドでした〜🥰
2022.02.08 18:30

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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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