今朝の東京新聞の一面です。

広島の原爆で亡くなったアメリカ人捕虜とその娘の話。アメリカ軍が原爆投下地として広島を選んだ理由の一つには、捕虜収容所がなかったこともあったんだという。だけど、実際には12人の捕虜が広島の爆心地近くにいた。
これを読んでいたら、40年以上前に読んだ小田実の「HIROSHIMA」という小説を思い出した。

登場人物がたくさんいて、それぞれ差別や加害、被差別や被害の連鎖の中にいる。主人公の一人はネイティヴアメリカン(いわゆるインディアン)の青年で、戦闘機搭乗員となって撃墜され、捕虜になって広島に連行されて被爆するという話だったと思う。手元にある当時の本をぱらぱらとめくってみたんだけど、主人公の青年のことは覚えていたけど、他の登場人物のことはほぼ思い出せませんねぇ。。。苦笑)
むろん、あらゆる差別を憎み、人間にとって唯一守るべき原則があるとしたら、それは「殺すな」ということだと言っていた小田実は、被害者と加害者の関係、差別されるものとするものの関係を多層的に描きたかったんだろう。
戦争に限らず、そして日本人に限らず、多くの人は被害者であるとともに加害者でもあるというケースはいくらでもあるわけで、それに自覚的にならないといけない、と思う。
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