CS放送でやっていたので懐かしくなって、思わず録画して見ちゃいました。元祖脱力系映画。ニューヨークで暮らすハンガリー系のチンピラ野郎とその気弱な友人。そこにいとこの10代の娘がやってきて、しかし事件は何も起きません 笑) 日々のなかの一片を1、2分ぐらいのワンカットで映し、そうしたシーンを1秒ほどの真っ黒な画面を挟んでつぎつぎ繋いでいくんですが、一つ一つのシーンは別になにも面白くないのに、なんとなく繋がりで見ていくとユーモラスなんですね。特にラストのポカンとした終わり方は秀逸です。
昔のメモによると、この映画は1986年の2月に有楽町にあった映倫の試写室で見たようです。当時親類に試写会の券がもらえる立場の人がいて、その人がよく僕にそれを回してくれたのでした。映倫の試写室っていうのはビルの中のかなり狭い部屋で、たぶん20人ぐらいが定員だったんじゃないでしょうか。
ここ以外にも東方東和の試写室とか、いろんなところでこの種の試写会を見に行きましたが、どこでやってもタバコは吸い放題だし、知り合い同士と思しき人たちが上映中にもときどきこそこそ話していたりしてましたっけ。ラジオの応募でもらえる一般向けの試写会と違って、文字通りロードショー前の映画を評論家なんかに見てもらって、場合によってはコメントなんかをもらうというための試写会だったのだと思います。
これが入場時に配られたレジメ。

最初に懐かしくなってと書いたのは、この時となりに座っていた人がやたらと声出して反応していたんです。おっほっほ、こりゃおかしっ、って感じで中盤からはずっと過剰反応だろ!ってぐらいうるさい 笑)まあ、35年前のことで、多少記憶が捏造されている可能性もありますが 苦笑)思い出の中では体を揺すって笑っていたっていう感じです。
当時はまだこんな言葉はなかったけど、「うざい!」って感じで、ちょっと困ったなと思いつつも、映画が終わって明るくなって、なにげに隣を見たら、TVの水曜ロードショーの解説で有名な水野晴郎さんだったのでした。この歳になると、いろいろ図々しくなってますから、同じ状況になれば絶対話しかけたと思うんですが、当時はまだ若くて、「おおっ!」と思っただけで終わってしまいました。あの時の水野さんは50代半ば、TVでは「いやあ、映画ってホントにいいもんですね」の決め台詞で有名でした。2008年に76歳で亡くなっています。合掌。
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