fc2ブログ
2024 02 << 12345678910111213141516171819202122232425262728293031>> 2024 04

ゲシュケのツールツィート日記(11)

2021.07.08.12:58

古い自転車ファンなら覚えているでしょう、20世紀末ごろのモン・ヴァントゥ越えステージでエロス・ポーリという身長2メートルぐらいの巨漢選手(出場選手中で最も身長が高く体重が重い選手でした)が単独で逃げ切りがちをしたのを。あの時も頂上ゴールではなく、下って、さらに昨日よりもう少し先まで走ったような気がしますが。

TVで見たように、この山は上の方ががれ場の禿山で、過去ここの炎天下で、トム・シンプソンは死亡するし、ツール総合優勝経験者のフェルディ・キューブラーはフラフラになってコースを逆走し、あげくゴール地点で引退表明するし、シャーリー・ガォルら何人かの選手がやっぱりここで錯乱や昏倒の目に合っています。まあ、当時はおそらくアンフェタミンなどのドーピング薬を服用した状態で熱射病になったことが原因ではないかとも言われていますが。

そういえば、メルクスもここでゴール後に酸欠になって倒れています。でも私の世代だと記憶に一番残っているのは、ここで行われた個人TTで、昨日も途中まで逃げてたジュリアン・ベルナールの父、ジャン・フランソワ・ベルナールが泣きながら登って優勝したシーンですね。あの苦悶の表情はポスターなんかにもなって非常に大きな話題になったものでした。

この山の途中、トム・シンプソンが亡くなった地点には祈念碑があって、メルクスがここでキャップを脱いで胸に手を当てて通過するシーンの写真なんかも残ってますが、昨日は同国人のカヴェンディッシュがその前でヘルメットを脱いで胸に当てて通過していました。




*第11ステージ

Cyclingmagazine : 今日はどうだった?

ジーモン・ゲシュケ: ぷーっ、今日は最初から最後までほんと大変だったよ。リザルトのリタイア/タイムオーバー欄がそれを語っていると思うよ。

C: ヴァントゥは1回で十分だったと思う?

ゲ: そうだとしてもこのステージは十分すごいものになったと思うな。確かに山の雰囲気は最高だよ。でもヴァントゥは1回で十分だったと思う。

C: 週末のアルプスは寒いし雨ばかりだったけど今はかなり暑くなったね。パフォーマンスに影響はあるかい? 君たちはそういう点ですぐにチェンジできるの?

ゲ: 何人かの選手たちはこの変化に影響をうけてるだろうね。肉体的にもこの急激な変化はかなりのストレスになるよ。僕個人は雨と寒さがますます気になるようになってるけど、今日の天気には満足してる。

C: スプリンターたちは今日は特に苦しんだね。この後は逃げの可能性が高くなるのかな? あ、ヴァウトは別ね。彼はスプリントも強いけど登りも苦しくないみたいだね。

ゲ: ははは、ヴァウトは今は山岳賞で2位につけてるね。でも今日は彼も苦しんだと思うよ。明日は風が強いらしいからね、みんなが疲れていてくれるといいね。逃げの叶瀬英はそんなに大きくないだろうな。かヴが記録に燃えてるからね。

C: 楽しみだね。ありがとう、ジーモン、うまく休息してね、また明日。 PS. ヴァウトは総合でも現在13位だね 苦笑)


しかし、ヴィンゲゴールがポガチャルをちぎった瞬間は、おおっ、となりましたね。去年のログリッチにちぎられた時を思い出しましたが、千切れてからが粘り強いし、昨日は後ろのウランとカラパスを待って下りで追いつくというクレバーさも見せました。

一方ボーラのケルデルマンは地味に頑張ってます。ただゴール後のインタビューが欲がなさすぎ。

ケルデルマンの話。「今日はよくやったと感じてるよ。ヴァントゥ2回はキツかったけど最後はよかった。ヴィンゲゴールがアタックした時は限界だった。反応できなかった。自分のペースを守るしか無かった。最終的には良い日だったよ。最高では無かったけど満足してる。明日以降は表彰台を目指して走れるね。もちろん目指すけど、自分の分を弁えている。5位だって十分ハッピーだよ。表彰台に登れなくっても、他の選手がもっと強かったってことで、それはしょうがないことさ。まあ、がんばるよ。」


よければ、下の各ボタンをポチッとお願いします(まあ、大した意味ないですので、ポチッとしなくても構いません。おまじないみたいなもんです 笑)

にほんブログ村 自転車ブログへ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト



comment

CYPRESS
たしか、Kennedy Brothersから出ていた"Tour de France 1970"とかに書いてあったはずなんで、
探したら、本自体が無い(T_T)。

ムムム、噂になってしまった(笑)。

孫引きと言われても、反論の材料が無い(笑)。
まぁ、しょうがないね。
2021.07.12 20:52
アンコウ
CYPRESSさん、

それって本当にメルクスが言ったことなのかなぁ? しかも英語で? 推測ですが、英語圏の誰かが最初に書いたんではないですかね。あとは英語圏の記者が孫引きして広めて行ったのでは?

いや、それは英語に限らず、たとえば現地のフランス語にしても同じことで、レキップで書いてあったことが孫引きされていくのは当然のことでしょう。また場合によってはそれをフランス語がわかる人が自国語に翻訳したのかもしれない。そうして「真相」は拡散され、場合によっては尾鰭がついて、孫引きの孫引きの、そのまた孫引きとして極東の国にも伝わり。。。いや、もちろん、自戒を込めて言ってるのよ 笑)

BMW云々は誰が言い出したのでしょうね? メルクス本人? 最初に書いた記者のそばにBMWがあって、排ガスにうんざりしていた? 仮にメルクス本人が言ったとしたって、果たしてそこになんらかのバイアスはかかってなかったかはわからないですね。

金田は自分は現役当時160キロは有に超える直球を投げていたと言い続けましたが、それって「真相」?

まあ、こう言い出すと真相なんてわからないと不可知論みたいなことになっちゃうのでやめますが、要するに人の人生は「ものがたり」で、それを本人も含め、いろんな人が「解釈」するものなのでしょう。それを読んだ人、聞いた人が、その解釈に納得するといいのですけど。
2021.07.11 11:22
CYPRESS
私にとってメルクスは大王であり帝王で至高の存在なので、
私はメルクスの奴隷であります。
だから、大王の宣う事に疑いを差しはさむなど、考えも及ばぬ(笑)。

まぁ、冗談を置いていて。
メルクスは英語が出来るから、英米の記者が来て、話を聞いて、
本人が話しているから正しいと思って記事にしたんでしょう。

真相はどうなんでしょう(笑)?

EPOを使っていないのは、これだけは間違いない(笑)。
2021.07.10 19:20
アンコウ
追記

https://www.youtube.com/watch?v=PJFxtzDzrwU の48分半過ぎぐらいからですね。最後の方では救護室の前から、リポーターが今メルクスは酸素マスクをしていますという報告があります。酸欠は間違いないです。さて、酸欠の理由はBMWの排ガスなのか?? 笑) 「真相」やいかに??
2021.07.09 23:24
アンコウ
CYPRESSさん、

さてさて、真相とはなんぞや? 笑) 八重洲出版のフランソワーズ&セルジュ・ラジェ、フィリップ・カザバン、ジル・モンジュエルモン著の「ツール・ド・フランス100回グレートヒストリー」のp.250 にはこの時のヴァントゥーゴールについてこうあります。「シンプソン記念碑の前で飛び出した。ジロ制覇ですでに足を使ってきたことなど、頭からすっかり抜け落ちていた。メルクスは完璧な戴冠を追い求めた。とうにライバルたちなど振り払ったというのに。ゴールにたどり着いた直後に、急激な脱力状態に襲われた。」

またこの時の映像がありますね。昔日本でも出ていた「レジェンド・オブ・ツール・ド・フランス、メルクス」にあります。あれ排ガスで気分が悪くなったのかなぁ?? と思って YouTube で検索したらありますね。インタビューに答えられずふらついているメルクスを称して、アナウンサーはメルクスは呼吸にトラブルが生じていると言っているようです 笑)

さて、真相はいかに?
2021.07.09 21:46
CYPRESS
ブログ主殿とは世代差を感じるのである(笑)。

メルクスが初めて来日したのは、1982年のはず。
横尾双輪館にはその時の訪れ、写真もあるし、メルクス御大ご自身のサイン入りの"the fabulous world of cycling"がある(→欲しい(笑))。
その"the fabulous world of cycling"を初め、英語の本にはこの1970年のヴァントゥ頂上での出来事が書いてあります。

全力を尽くして登ってきてゴールしたら報道陣や関係者がメルクスと2位になったヴァンデンボッシュに殺到してきた。
さらに取材のBMWも来て排気ガスでもうもう。
それで息苦しくなり、気分が悪くなった、て言うのが真相。
酸欠で倒れたってのとはちょいと違います。
2021.07.09 20:04

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/tb.php/4060-912e08a8

プロフィール

アンコウ

アンコウ
**********************
あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

カテゴリー

openclose

FC2カウンター

Amazon

月別アーカイブ

検索フォーム