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タルコフスキーの「鏡」と「僕の村は戦場だった」他

2021.06.28.23:32



今日は仕事が夕方からだったので、午前中に「鏡」、午後からは「ローラーとバイオリン」と「僕の村は戦場だった」を見てきました。

以前から書いているように「鏡」は映画館でもう20回ぐらいは見ている、僕の生涯ベストワンの映画です。映像が美しいだけで意味がわからん難解な映画だと思われるかもしれませんが、それぞれのエピソードに前後のつながりがあるような気がしています。それについては以前書きましたので、繰り返しません

ただ、そうは言っても誰?この人? という人はたくさん出てきます。昔から気になっているのは「私」の息子のイグナーツが留守番しているところに突然現れ、突然消える暗い感じの女性。あの女性は最後近く、「私」が病気で伏せっているところでも出てきます。この最後近くでは縫い物をしている老婆も何者かわかりません。

そしてこの女性、映画を跨いで「惑星ソラリス」では主人公クリスの父の家にいます。父親の奥さん(=クリスの義母)かとも思えるんだけど、よくわかりません。ちなみにクリスの母はその後クリスが熱にうなされるシーンで出てきて、全く違う人であることがわかります。

かように謎が解けないままなのも、この映画の魅力をさらに高めているんだろうと思います。

午後に見た「ローラーとバイオリン」は可愛らしい映画ですが、改めてタルコフスキーが普通にソ連の共産主義的な理想を信じていたんだろうと感じさせられました。ローラーの作業員と、芸術家の卵である少年との友情という、労働者とインテリゲンチャの協調という理想が素朴に描かれています。

一緒に上映された「僕の村は戦場だった」は頭の中にあった印象ほどの感動を、今回は感じませんでした。ただ、主役のイワンを演じたコーリャ・ブルリャーエフのとんでもない存在感には圧倒させられます。思い出の中で母と一緒に出てくる時の顔は実にきれいな、幸福な少年の顔なのに対して、現在の復讐心に駆られた顔は、別人が演じているのではないか、あるいはひょっとして1年ぐらい時間をおいているのではないかと思えるぐらいの違いがあります。こういうカメラを全く意識していないような演技ができる子役ってなかなかいないんじゃないでしょうか。

ラストでナチス高官たちの自殺した家族たちの写真が写されることによって、この映画がソ連の子供たちの悲劇だけを一方的に描くのではなく、戦争というものがすべての子供たちを苦しめ悲しませるのだという強いメッセージを発信しているのでしょう。

思っていたほどの感動がなかったと書いたけど、やはりあの最初の夢のシーンは何度見ても心が震えますが、そんなこんなを昔書いたことがありました 苦笑

というわけで、今度の金曜日には「アンドレイ・ルブリョフ」を見てきます。


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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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