(rsn) 今度はダニエル・マーチン

に続いてトニー・マルティン

の総括です。ドイツ人、若手ナンバーワンですかね。今年の目標はツールで崩れずに総合で上位に入ることと世界戦のTTでカンチェラーラ

を破ることでした。
今年の初めの段階で膝を痛めてどうもうまくトレーニングができなかったという状態から始まった一年でした。しかもその原因がポジションを急遽替えたことにあったようです。「一月にポジションを替えることは今後絶対にやらないよ。過ちは一回で十分さ」
うーん、ぎりぎりのところで走っていると、ちょっとした変化で、あちこちに無理がかかるんでしょうかね?わたしなんか、サドルの高さを1センチや2センチ変えたって、どこも痛くなりませんけどね。
それでも2月のアンダルシア一周とパリ・ニースのTTステージで3位。さらにカリフォルニア一周で今シーズン初勝利をあげています。さらにツールの前哨戦、ツール・ド・スイスのプロローグで3位になった後、途中リーダー・ジャージを奪って、ひょっとすると総合優勝するのではと思われたのですが、山場で遅れてしまいました。しかし最終日のTTでは、地元のカンチェラーラを破ってステージ優勝。総合では6位でしたが、ツールに大いに期待を持たせるものでした。
さて、そのツール、初日にカンチェラーラについで2位と、順調な滑り出しでしたが、第3ステージ、アランベールへの石畳で落車して遅れ、さらに不安視されていた山岳で不安的中。最終日前日のTTで再びカンチェラーラについで2位に成りましたが、総合順位は137位と散々なツールに終わりました。もっとも途中からは完全にアシストに回っているのが良くわかりましたけどね。「HTCコロンビアというスポンサーの意向からツール・ド・カリフォルニアでかなりがんばり、続いてスイスを走って、さらにツールに向けてハードトレーニングを続けてきた。ちょっとがんばりすぎたね」と、本人はツールまでにすでに疲労が蓄積していたと反省の弁。
ツール後は少し休養して、エネコ・ツールでレースに復帰、第3ステージで総合リーダーになると、そのまま彼自身初のステージレース総合優勝を果たし、やはり潜在力はドイツの若手ではナンバーワンであることを証明しました。「残りのシーズンの励みになるよ。こんな重要なレースで勝てて、ものすごくいい気分だ。」
カンチェラーラを破ることを目標にした世界戦TTにむけて、モチベーションも上がってきました。ツアー・オブ・ブリテンでは、風邪気味にもかかわらず、チームメイトのアルバジーニ

の総合優勝をアシストして、計画通りにコンディションはトップに。
しかし世界戦TTではご存知のようにパンクに見舞われ、カンチェラーラを破る野望は潰えてしまいました。ただ、その不運にやる気を失うことなく、3位に入賞したのは、この人の実直な人柄を表しているように思います。「すべて終わりだと思ったよ。パンクの後は、モチベーションを保ち続けるのが難しかった。なにしろ優勝だけしか考えていなかったんだから。」
数字だけ見れば、パンクがなくてもカンチェラーラを破ることはできなかったでしょうけど、パンク後のモチベーションが落ちたことも考えれば、どのぐらいの差まで迫ったかは見たかったところです。
来シーズンのマルティンの目標は今年と同じく、ツールを上位で走りきることと、世界戦TTの優勝です。それにむけてうまく準備し、怪我などの不運がなければ、期待は今年以上に高まるだろうとはrsnの見立てですが、さて、どうなるか。
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