rsn の総括シリーズ、ヴェークマンの回ですが、彼もまたツィオレクやゲルデマンと同じで、春先の怪我でシーズンの出鼻をくじかれました。ヴェークマンの一番狙っていたのはアルデンヌのクラシック、つまり4月の半ばから始まるアムステル・ゴールド、フレッシュ・ヴァロンヌ、LBLの3つのレースでしたが、3月半ばのティレノ・アドリアティコで落車して鎖骨骨折。
ヴェークマンの話。「反応しようとする前に地面にたたきつけられていた。すぐにひどい痛みを感じ、肩に手をやって、すぐにあ、これはまずいってわかったね。」
たしかにアムステル・ゴールドにちょうど間に合ったのですが、ぶっつけ本番でしたからね。25位は上出来でしょう。
ヴェークマンの話。「最後の何キロかでレースが沈静化した瞬間があったんだ、そしたら痙攣を起こしてしまった。260キロを越えるレースの負荷って言うのはむろんとんでもなく高いレベルで、トレーニングでかけられる負荷とはまったく違うよ。でもこの成績には満足しているよ。」
しかし、3日後のフレッシュ・ヴァロンヌでもまたガードレールを飛び越える落車。痛い身体で無理して出場した4日後のLBLも順位こそ16位で完走しましたが、まったく目立ったところがありませんでした。
ところが不調のまま出場した5月1日のエシュボルン・フランクフルト・シティ・ループ(昔のヘニンガー・トゥルム)で、去年に続き優勝。これは強かったと言うより、戦術的にうまくいったという典型的なパターンだったようです。
ヴェークマンの話。「ちょっとギャンブルをしてみたんだ。常に数人の選手が逃げのグループを追っていたからね。うしろで体力を温存していたのさ。この勝利で調子が上がるといいね。」
それでも優勝は優勝。ジロを大いに期待させました。ところがジロでは8ステージを走って、背中の不具合からあっさりリタイア。
ツールには間に合い、調子も良かったようですが、結局ミルラムチームを襲った風邪のせいで、落車だらけの第2ステージのニュートラルレースで3位になっただけでした。
シーズン後半で目立ったのは、GPスヘレンスでの3位、さらにGPケベックの7位と世界戦の個人ロードでドイツ人最上位の14位。
シーズン最後の悪天のジロ・ディ・ロンバルディアでも15になるのがやっとというところでした。でもこうしてみると、やっぱり潜在力はひょっとしたらミルラムでナンバーワンかも知れません。来年はルクセンブルクのチーム。怪我などせずにアルデンヌの3つのレースに出場できれば、そこそこの数字は挙げられるかも知れませんが、このレースはきっとシュレック兄弟

も出場するでしょうからね。どういう立場で参加するかによりますね。
さて、ミルラムと言えば、ドイツ選手権で6位になったクラシックのスペシャリストのマルクス・アイヒラー

が、クネース

、ローレッガー

についでオーストラリアのペガサスへ移籍です。ドイツ語を母語にする選手が3人いるのは心強いことでしょう。
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