
見たいと思ってフライアーをもらってきたんだけど結局見に行けず、いつものようにツタヤでした。でも、うーむ、すごい映画だわ。「パラサイト ・半地下の家族」とか「万引き家族」なんかを連想したけど、それらにあるユーモアは、この映画にはかけらもない(「パラサイト 」なんてギャグ映画だったもんね 笑)
ケン・ローチの映画だからメッセージ性が強いし、ある意味プロパガンダ映画でもある(無論悪い意味じゃないよ)。出てくる夫婦も子供たちも普通の人たちだ。普通に仲の良い家族なのに、唐突なラストの後、彼らは一体どうなってしまうのだろう?
この映画の中で、こいつが悪いんだ、と言える人は誰もいない。この映画のラスボスは世界中を覆う新自由主義という弱肉強食格差拡大自己責任社会だ。こんな社会の中で人が人らしく生きられるだろうか?
僕が中学の頃、社会の時間にイギリスは揺り籠から墓場までという福祉国家だと聞いた。日本もそういう福祉国家を目標にしていたとおもう。もちろん中学生にそれがどういうことなのか理解できなかったけど。
もちろん、これイギリスのことじゃないよね。見ながら、最近日本でウーバーイーツの配達員たちの組合ができた?というニュースを思い出した。ウーバーイーツは副業でやっていることが多いと聞くから、組合を作る余裕もあるのかもしれないけど、この映画の夫にはそんな余裕ないんだろうなぁ。
でも、社会というのは持ちつ持たれつなんだよね。大企業が社員を非正規化したり、残業代を支払わないで長時間労働させたり、外国から安い賃金で働く人たちを受け入れたりすれば、労働者は仕事に追われ、金もなくなり、その大企業が作るものなど買えなくなるだろう。それって企業にとって良いことなのか? 風が吹けば桶屋が。。。あるいは情けは人の為ならず。。。どこかで目を覚まさないと社会は崩壊する。
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