1929年のベルリン。さすがに50分番組16回の長尺だけあっていろんな組織が組んず解れつ入り乱れて、しかも出てくる奴の顔があまり見分けがつかないこともあって、最初の数回は何がどうなっているのかわかりづらい。ネタバレはしないようにして、登場人物たちを整理しましょう。
【ベルリン警視庁】ゲレオン・ラート:
恐喝の元になったあるフィルムを追ってケルンの殺人課からベルリンの風紀課へやってきた警部。第一次大戦でPTSD障害を負い、モルフィネを服用している。
ブルーノ・ヴォルター:
ベルリン風紀課の上級警部。
アウグスト・ベンダ:
行政長官。ユダヤ系。教養ある人格者であり、共和国を守ろうとする民主主義者。国防軍の秘密組織「黒い国防軍」を取り締まろうとする。
ギュンター・ヴェント:
大統領パウル・フォン・ヒンデンブルクの側近。のちにベンダの後を継ぐ。
カール・ツェルギーベル:
ベルリン警視庁警視総監。実在の人物で悪名高い「血のメーデー」事件の責任者。
シュテファン・イェニケ:
風紀課刑事助手。行政長官ベンダの密命を受けてある捜査をしている。両親が聾唖なので読唇術に長けている。
ラインホルト・グレーフ:
刑事助手で警察のカメラマン。
エルンスト・ゲナート:
殺人課課長の警視。実在の伝説的な警視で、ドイツに捜査の近代化をもたらしたとされる。ワイマール共和国時代の有名な殺人事件(例えば
拙ブログでも書いたフリッツ・ラング監督の「M」のモデルと言われる
ペーター・キュルテン事件)を多数捜査した。「仏陀」の愛称で呼ばれる。
ベーム:
殺人課の上級警部。ゲレオンに不信感を抱いている。
シュヴァルツ:
警察の法医学者。
【女性たち】シャルロッテ(ロッテ)・リッター:
貧民街出の娘。警察でタイピストなどの臨時仕事を受け持つ。ラートらの捜査に協力する。刑事助手になることを夢見ているが、夜は歓楽街で体を売っている。
グレータ・オーヴァーベック:
ロッテの友人で、行政長官ベンダの家の住み込みメイドになる。
スヴェトラーナ(スヴェタ)・ソロキナ(ニコロス):
キャバレー「モカ・エフティ」の男装の歌手。帝政ロシアの貴族ソロキン家の娘? アルフレート・ニュッセンとカルダコフの愛人。
イリヤ・トレチュコフ:
ナイトクラブの女装の歌手。カルダコフと共演していて、「赤い砦」の情報をラートらに教える。
【トロツキスト組織「赤い砦」】アレクセイ・カルダコフ:
反スターリンのトロツキストで「赤い砦」のリーダー。本業はヴァイオリニスト。
ボリス・ヴォルコフ:
ソ連からベルリンへ「黄金の列車」を運んできた運転手。
【ベルリンの暗黒街関係者】エドガー・カサビアン:
「
アルメニア人」の異名を持つ。本作の重要な舞台となるキャバレー「モカ・エフティ」のオーナーで暗黒街の大物。
聖ヨーゼフ:
神父の身なりをした全身刺青だらけの男。アルメニア人の手下。
アンノ・シュミット:
精神医学者。第一次大戦時のPTSD障害の研究と治療を生業としている。エドガー(アルメニア人)を助けたことがあり、その関連で暗黒街の負傷者などの手当てもしているが実は。。。
クライェフスキ:
大戦でPTSDを負ったチンピラ。ラートとヴォルターの情報源になる。
ヨハン・ケーニヒ:
非合法のポルノ映像を撮っている写真家。ラートが追うフィルムを撮影。
マックス・フックス:
鉄道員。アルメニア人の手下。
デーマン:
薬剤師。ラートのためにモルヒネを調合している。聖ヨーゼフを介してシュミット医師とつながりがある。
【黒い国防軍】アルフレート・ニュッセン:
ニュッセン財閥の御曹司。「黒い国防軍」の協力者。
陸軍少将ゼーガース:
「黒い国防軍」のメンバー。ワイマール共和国の転覆を狙っている。
陸軍少佐ベック:
「黒い国防軍」のメンバー。
【ソ連大使館】トローヒン:
ベルリンのソ連大使館の外交官。ソロキン家の黄金を使ってスターリンを打倒しようとするトロツキストグループ「赤い砦」の計画を阻止しようとする。
セレンスキー:
ソ連大使館員。「赤い砦」のメンバーの殺害を命じられる。
ファリン:
同上。
【ドイツ共産党】フェルカー医師:
コミュニストの女医。
フリッツ:
コミュニストの青年。グレータ・オーヴァーベックの恋人。
【その他】エンゲルベルト・ラート:
ゲレオン・ラートの父。ケルン警察のトップで政界に出ようとしている。
ヘルガ・ラート:
ゲレオンの、大戦中に行方不明になった兄アンノ・ラートの妻。
ザムエル・カーテルバッハ:
オーストリアから来た新聞記者。ラートの下宿の同居人。
これ以外にもヒンデンブルク大統領や外相シュトレーゼマンという実在の人物や、下宿の未亡人ベーンケ夫人や、ロッテの家族たちが色々出てきます。ふーっ。これ一回見ただけで全部見分けられたらすごいですわ。ここまでで今日はおしまい 笑)
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