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88年世界選手権、クリケリオ〜〜ン

2020.04.14.15:47

(クリケリオンというと地元のクラシックLBLでモレノ・アルジェンティンにどうしても勝てなかったということでも有名ですが、こちらは以前書いたのでそちらをご覧ください。)
思い出のLBL

さて、クリケリオンといえば、世界チャンピオンになったことより、地元で2度目の世界チャンピオンになり損ねたことで有名かもしれません。

この時の舞台ロンセという街はすでにベルギー人に取っては非常にビミョーな過去のある街だったんですね。63年の世界選手権、それまで2度の世界チャンピオンになっていたリック・ファン・ローイが地元で3度目の世界チャンピオンを目指し、ゴール直前で無名のチームメイトのベノニ・ベヘイトに差されてしまう。
IMG_0026.jpg

ベルギー人が優勝したのはいいけれど、英雄ファン・ローイではなく全く無名の若造が、あろうことか英雄を後ろから差すなんて! というわけで表彰式は誰も嬉しそうではありません。
IMG_0027.jpg

さて、そのロンセで2度目の世界チャンピオンのチャンスだったのに、ゴール75メートル前でバウアーが肘を出して、クリケリオンは落車。ゴールまでを歩きながら抗議しました。



まあ正面から見るとよくわからないんですが、こちらの28分ぐらいからを見ると、クリケリオンのアタックに反応できそうにないと思ったか、とっさに肘が出たんでしょうね。コースを塞ぐタイミングではなかったですね。


このドキュメンタリー番組は三人の当事者だけでなく、当時の選手たちも出てきて面白そうなんだけど、全編オランダ語 苦笑) ついでながら、上に書いたベヘイトがファン・ローイを差してしまう映像も11分過ぎぐらいからあります。

この後の経緯は、バウアーがTVであれは俺が悪いのではないと発言、それを聞いたクリケリオンは、本人の言うところでは、レースから2日後にはもう忘れていたそうですが、チーム監督の後押しもあってバウアーに損害賠償を請求する裁判闘争になりました。無論こんな訴えが通っちゃったらスポーツの世界が大変なことになるだろうから敗訴しましたが 苦笑)

まあ、たらればは観戦する側につきもの。もしあそこでクリケリオンが落車しなかったらどうなったか? フォンドリエストはスプリントはあまりないですから(何しろこの年のミラノ〜サンレモではフィニョンとタイマンのスプリントで負けてるぐらいですし)、バウアーは後ろから追いついてきたばかりですからねぇ、とベルギー人は考えるでしょう 笑) ちなみに市川さんは、あれはどっちにしてもずっとツキイチだったフォンドリエストが勝ってましたよ、と言ってましたっけ。

さて、この次の年のアムステルゴールドレースではエリック・ファン・ランカーが単独で逃げ切り優勝するんですが、追走集団でクリケリオンとバウアーの直接対決が実現します 笑) 上のドキュメンタリーでも最後の方に出てくるんだけど、改めてYouTube貼っておきます。


この時のマスコミはファン・ランカーの優勝そっちのけでクリケリオンがバウアーに勝ったことを見出しにしたのでした。というわけで、裁判は無茶でしたが、ここでバウアーにスプリントで勝ったことでクリケリオンとしては溜飲を下げた、と言えるでしょう。

上のドキュメンタリー番組の最後にクリケリオンはこう言っています。

「クリケリオンという名前が出ると、人々は1988年のロンセを連想するだろうけど、それは辛いことだ。1984年の世界チャンピオンだと思い出して欲しい」


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comment

Arturo
アンコウ様
 わはは、これはどうも失礼しました。すみません。そうと解っていたら、察知出来ていたら、投稿回避したかもしれませんが、まあ、ツール延期の件とかもあったので、つい投稿してしまいました。又しても浅慮な投稿とのそしりは避けられそうになく、深くお詫び申し上げます。(苦笑)

 でも、フィニョンの件について補足すると、ご指摘の本の存在は認識していましたが、僕の場合この件はやはり以前、詳述投稿した記憶のある、フィニョンのドラマの中でのセリフで登場していました。病院の待合室での他の患者とのやり取りで登場したような、、、「私か?私はツールを二回獲った男だ。」調だったような、この時このドラマの中では珍しく、当時の本当の競技映像(凱旋門前の反転シーン等)が流用されたような、、、(先に詳述投稿した経緯があると申しましたが、ダブりでも敢えておさらいすると、このドラマは闘病者フィニョンがテーマのドラマで、選手のフィニョンはほとんど登場しない。但し、中継コメンテイター時代の流用映像はあったかも?!)
  この待合室シーンは、他の順番待ち患者から「じゃあ84年のジロは?」と質問され、「あれは又別の話(要因)だ。」と返事して終わった記憶があります。(ヘリコプター事件については語らずにシーンは変わる。)ここは余談ですが、、、
  まっ、このシーンを織り込んだ元ネタは、アンコウ様のご指摘の元ネタで同じかもしれませんが、、、

  63年の件は、当時のタイムラグ沼さん記事でも、「先輩の腕を掴んだ事で~、結局選手としては大して成功せず、5年ほどで引退した。」調記事だった記憶があります。まあ、この記事の頃はユーチューブはおろかネット、ガラケーもポケベルも、衛星放送も何もない時代(未だFAXもない!?)なので、逆を言えばよく記事に出来たな、と感心すべきかも!?(こんな事、当時日本で知ってたのは沼さんだけ!?)

  プリドールについても、もろ同感ですが敢えてこれに追加付記するなら、万年2位だけでなく、TTは弱い的なイメージも持たれてしまっているのが、不公平感その2ではないか?との感もありますね。
  プリドールは決して弱かったのではなく、アンクティル(後のメルクスも)があまりに強すぎた、と言うのがありますね。こっちは、64年のベルサイユーパリの最後TTの決戦の件も、以前に書いた記憶があるので、その投稿参照して下さい!?(苦笑)
2020.04.15 23:43
アンコウ
Arturoさん、

あ〜あ、言っちゃったね 笑) フィニョンその文言とプリドールの同じようなセリフでこのエントリーを閉めようかと、最初は思ったんだけどね。別記事にしようと思っていたのになぁ 笑)

フィニョンの本「俺たちは若く怖いものなんかなかった」のエピグラムはこんな。

「ああ〜、あなたのことを思い出しましたよ、ツールで8秒差で負けちゃった人ですね」ー「いいえ、私は2度ツールに勝った男です」

あるいはプリドールは、みんな俺のことを永遠の2番手って呼ぶけど、パリ〜ニース やブエルタや、ミラノ〜サンレモや、いろんなレースで優勝しているんだぜ、と言ってたそうだしね。

リック・ファン・ローイの方は、ビデオを見る限り、後ろから腕を掴んではいないように見えますね。ただとってもビミョー。ベヘイトは他にはヘント〜ヴェフェルヘムぐらいしか勝ってないし、現役時代も5、6年しかなかったんじゃないかな?そういう意味ではファン・ローイにとっては災厄でした。
2020.04.15 21:44
Arturo
アンコウ様
  おっと、88年世界選手権ですね。これは、以前ななんとかに欠いた発言をしてしまったと言う悔恨があり、同じ論点のぶり返しは回避しようかと思いますがしかし、ここでは人情として、「~1988年のロンセを連想するだろうけど、それは辛いことだ。~」は同感と言うか、ある程度仕方ない事なんでしょうなあ。
 文中にも登場するフィニョンがかつて類似する事を吐露してたのを思い出しました。まあ印象に残った事を皆(大衆は)思い出す、と言う事なんでしょうね。フィニョンのケースでは、「8秒差で89年破れた男ではなく、83-84年ツールを獲った男だ。」となるでしょうね。

  でもI川先生はともかく、事件がなかったら勝ったのは、やっぱベルギー人でしょうねぇ、、、当の勝ったイタリア人本人がそうだったしなぁ状態で~(以前これも投稿した記憶ありで、ここでは省略、、、)

  それと63年の件は日本でも大昔のニューサイに登場するので、(記事の時点で過去形登場。沼さんの記載)古い人は知っている!?。当時の記事には腕を掴んで~と言う記載もありましたが、、、、(現代なら120%失格!?)

  それとメンドウくさいので、こっちについでに書いちゃいますが、今年のツール、どうやら(でもどうせ暫定決定だろう?!)8月29日開催にしたようですね。ホントかよ?!状態ですが、、、まあ、結局、最後はボツになるんじゃあ、、、等と思ってますが(悪あがき!?)、、まあ取り敢えず、現実的に持っていける目一杯後に動かした、と言う事なんでしょうが、、、それにしても、、、
でも逆を言えば、少なくとも6月月末のスタートは事実上消滅したと言えそうです、、、
2020.04.15 16:07

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アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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