radsportnews.de に、今年のツールで地味に4位になったエマヌエル・ブーフマンのインタビューが出ていました。ツールの歴史を大きく見ると、誰も勝てそうにない強豪が現れて勝ち続ける時代があって、その合間に群雄割拠の時代があるという、ある種のパターンが見られます。
例えばルイゾン・ボベとアンクティルの間の56〜60年までは、ワルコウィヤクやシャルル・ガォルやバーモンテス、ネンチーニという一度だけツールに優勝する選手が勝っているし、アンクティルとメルクスの間の65〜68年も一度だけツールに勝つジモンディ、エマール、パンジョン、ヤンセンと日替わり(年替わり)優勝。メルクストイノーの間の75〜77はテヴネが2勝してますが、ファン・インプェが勝っている。イノーからレモンの間も、本来ならレモンの猟銃事故がなければ隙間がなかったんでしょうけど、レモンが復活するまではロッシュ、デルガドがツールでの唯一の勝利を挙げている。
インドゥラインからアームストロング(実際は優勝取り消しになるけど)の間もリース、ウルリヒ、パンターニといるし、インドゥラインからフルームの間の06〜12年は、コンタドールの2勝を除けば、ペレイロ、サストレ、アンディ・シュレク、エヴァンス、ウィギンズとみんな一勝。フルームの3連覇の後、トーマスとベルナルと続いて、まあフルームの復活もあるかもしれないけど、なんとなく印象としては18年以降は群雄割拠の時代ではないか、と思いたいところです。なので、ブーフマンが来年こっそりと地味に優勝して、ツールを是非とも盛り下げてほしいものです 笑)
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rsn:ブーフマンさん、ツールではもう少し運が良ければ総合4位より上も可能だったのでは?
ブーフマン:もっと運が良かったら、というのは違います。不運がなかったらもっとやれたということです。その不運もそうたくさんではありません。チームTTでは優勝したユンボ・ヴィスマに47秒の差をつけられました【ユンボのクラウシュヴァイクが、最終的にはブーフマンに25秒差で3位】。来年はチームTTがスケジュールに入ってません。運などなくても表彰台の可能性はあります。
r:悪天候により、最後の二つのステージがコース変更になったという不運もあったのでは?
ブ:ええ、最後から二つ目のステージは確かに私むきのコースでした。しかし私がタイムを稼げたか、それとも他の選手が私よりも強かったかは、後になってからでは言うことはできません。でも確かに私むきのステージだったことは間違いありません。
r:あなたには山岳でのアシストが欠けていましたね。でも今度はレンナルト・ケムナが入りました。これはあなたにとって重要なのでは?
ブ:とっても! この前のツールでは本当に山でアシストとして働いてくれたのはグレゴール・ミュールベルガーしかいませんでした。しかしユンボやイネオスのようなチームを見れば、3、4人の山のアシストがいましたから、違いは明らかでした。調子が良くないときや、トラブルがあった時にはアシストはとても重要です。
r:ツールでメンバーの息を合わせるために一緒にトレーニングできるように、ツールの前の段階で、トレーニングのチームが構成されるのですか?
ブ:ええ、グレゴールはいずれにせよそこに加わるでしょう。彼はそれに合わせています。今は私たちは、他に誰が一緒になるかを考えているところです。おそらくはフェリックス【グロースシャルトナー】かレンナルト【ケムナ】になるでしょう。しかしまだ決まったわけではありません。
r:ツールまでのあなたのプログラムは?
ブ:今年と同じです。まずマヨルカ・チャレンジに出て、それからUAEツアー、その後バスク一周、ドゥフィネがきて、ツールになります。
r:あなたをツールで支えてくれるはずのチームも一緒ですね?
ブ:はい、計画では私たちはいくつものレースを一緒に走ります。それによってお互いに調整していくはずです。
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というわけで、来年はサガンはジロに出場が決まっていて、ツールも出てくるのかどうかが、ブーフマンのアシストに誰がなるか、とも直結しそうです。サガンのことだから両方出るのかもしれないけど、ひょっとして、今度はブーフマン全面バックアップの体制というのもありかなぁ。。。と思ったりもして 苦笑)
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