
昨夜はこんなシンポジウムを見学してきました。前半は出品作品の作者たちや現場の方たちの話、後半は森達也、鈴木邦夫、金平茂紀、香山リカ、綿井健陽に司会の篠田博之の各氏でシンポジウムのはずだったんですが、こちらは時間が足りず一人一言で終わってしまいました。

会場にいた人々からの質問票なんかも受け付けていたはずだったんだけど、完全スルーだったのは残念。

(今朝の東京新聞にも載っていました)
東京新聞といえば、少し前に鄭栄桓(チョン・ヨンファン)という人が例の少女像について書いていて、それによると済州島には、この作者(作者は二人)による「ベトナム・ピエタ」と呼ばれる母子の銅像をが置かれているそうです。これはベトナム戦争で韓国軍(がベトナム戦争に派遣されていたというのも驚きである)がベトナムの民間人虐殺事件を起こしたことを謝罪するとともに被害者を慰める思いを込めて制作されたそうです。
つまりこの少女像は、丸木位里・俊夫妻のヒロシマや南京虐殺、あるいは水俣を扱った一連の絵と同じ態度で作られたものなのですね。そこをきちんと押さえれば「我々の祖先を貶める」などという非難がいかに的外れかがよくわかったはずです。昨日の話の中でも出ていたが、少女像の浮いたかかとは韓国政府・社会に対する批判でもあるそうです。最もこれは言われなければわからないけど。
昭和天皇のコラージュと写真を燃やすビデオで物議を醸した大浦信行氏も前半で自作について話したが、昔から天皇コラージュ作品は新聞種になって、その際にコラージュの写真そのものが新聞に掲載されたそうです。それが最近ではニュースにもされないそうで、ますます危ない社会になりつつあるとも言ってました(これを言ったのは別の人だったかも?)。
そもそも昭和天皇の写真を燃やすビデオは全部で20分にわたるそうで、写真を焼くシーンだけが取り上げられるのは不本意だとのこと。作者の立場からすれば、見ずに批判されても腹たつだけでしょうね。
皆さんの意見は再開を願うし目指したいということでしたが、香山リカ氏がこれは日本社会に蔓延している嫌韓気分の集約されたもので、再開を願うが、現時点で再開するとさらにひどいことになるのではないかといっていたのが印象に残りました。
よければ、下の各ボタンをポチッとお願いします(まあ、大した意味ないですので、ポチッとしなくても構いません。おまじないみたいなもんです 笑)

にほんブログ村
- 関連記事
-
スポンサーサイト
trackbackURL:http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/tb.php/3583-7e208ece