
うーん、映画としての出来がそんなに良いとは思えませんでした。ギャグもやや滑り気味だし、たとえば韓国映画だったらもっといろんな意味でパワーがあるだろうな、と思ったりしました。でも、それでも、こう言う映画は作られなければならなかったのだと思います。
昭和45年前後、娘3人と男の子がいる在日韓国・朝鮮人一家の話です。父と母はいわゆる在日1世で、感情が高ぶると韓国語が飛び出しますが、2世の娘たちは韓国語が話せなかったりします。
父が戦後なぜ独立なった韓国へ帰れなかったかと言うと、彼は済州島の出身で、戦後この島では大変過酷な弾圧があったことは、キムソクポム(金石範)の「火山島」という長編小説でも有名です。だから彼は帰るに帰れなかったわけです。
最後は一家は住んでいた土地を離れていき、娘たちはいかにもこのころの在日の人たちがたどる3つの典型的な航路へむかっていきます。つまり、長女は北への帰国事業によって北朝鮮へ、韓国人と結婚した次女は韓国へ、そして日本人と結婚した三女は日本に残り、そして、ただ一人の男の子は天国へ。家族はバラバラになります。もう少しポジティブな言い方をするなら、それぞれが自立します。ただ、3人の美人姉妹に、この後どんな運命が待っているのでしょうね。
以前拙ブログで紹介した「伽倻子のために」や「かぞくのくに」、「パッチギ」なんかを連想しました。
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