
CSで新世代SFと銘打って「パッセンジャー」「メッセージ」「ライフ」をやってたのを録画して、三晩続けてみました。「メッセージ」がダントツで雰囲気が良かったけど。。。 苦笑)
お話としては「パッセンジャー」がうまくできていたけど、あの二人、子供は作らなかったんだね。まあ、それはともかく、主役の二人は忘れても、あのバーテンロボットはなかなか忘れられないだろうなぁ。
「ライフ」は「エイリアン」そのもので、苦手な映画。今さっき見終わったところだけど、TVで見たにも関わらず、心臓ばくばくになりました。何れにしてもホラーはダメです。好きな人にはたまらないだろうけど、僕としては映画館で見なくて良かったというところでしょうか。映画館で見てたらまた「エイリアン」の二の舞で、しばらく映画館へ行けなくなったかも 笑) でも、「ゼロ・グラビティ」でもそうだったけど、無重力状態の映像がすごいですね。
昔「2001年宇宙の旅」の無重力状態では鉛筆が一本浮いてるだけでも、どうやって撮ったんだろう? ロケット添乗員の女性が磁石付きの靴?でゆっくりと回転して上下逆になるのや、宇宙船の中をぐるぐると3次元に走るシーンなんかも、それだけで、うわぁすごい! と思ったものでしたが、最近のSFと比べたらさぞかし手間暇かかっただろうに、CGには全くかないませんね。ただ、映画ってのはCGでいくらすごくてもね。かくいう私は「ジュラシック・パーク」途中で寝ましたから 笑)
さて、一番雰囲気が良かった「メッセージ」(昨日見たんだけど、見終わった瞬間にもう一度最初から見直しました 笑)です。1番のテーマとなるのが人類の「時間概念」の大転換。これってどこかで騙された感が抜けない話でねぇ。昔読んだSFに、フィリップ・K・ディックの「逆まわりの世界」というのがあって、時間が逆回転を始めた世界の話だったけど、それだとピストルで誰かを撃ち殺すことは無理だろう!って思ったものだった 苦笑) それはともかく、時間が流れでないというのはわかったようでわからない話だよね。壮大な哲学的雰囲気でなんとなく納得したような気になりそうだけど、よ~く考えてみると、うーん。。。時間が流れではないって感覚、過去も現在も未来も同じ平面にあるってどうなるんだろう? それによって未来がわかるようになるんだろうか? そういえば「インターステラー」なんかも5次元とか言ってたけど、どうも今ひとつ納得いかんのよね 笑)まあ、「インターステラー」はそれ以外にも最後土星のそばに放り出されて、どうして助かるのよ! とまあ、文句つけたいところは色々あったりするけど 笑)
さて、この映画の哲学的な面は、そうしたちょっと騙された感を前提にしている。つまり、未来がわかるとしても、人は将来自分に襲いかかってくる不幸を避けようしないか? この映画で言えば、子供が幼くして死ぬことが分かっていながら、あるいは夫とは離婚することが分かっていながら結婚したり子供を作ったりするのだろうか? 変な連想だけど、見終わって僕が連想したのは出生前診断のことだったけど、これは今の僕にはちょっと軽々に語れない話なので。
ただ、人はみんないつかは死ぬ。そんな自分の死という未来を見ることができたとしても、やっぱり生きるのをやめたりしないだろう。ホモ・サピエンスの歴史は20万年ぐらい、その間、いろんな人が生きて、それぞれの物語を紡いできたわけで、その物語には長いものもあれば、当然短いものもあっただろう(17世紀スウェーデンの墓地の発掘調査から、当時その地域の人たちの平均年齢は17歳だったそうだ!)。この世に生まれるというのはそういう様々な物語に一つその人の物語を追加することなんだと思う。決して誰かのために役立つからとかいう効率的なことを価値観にしてはいけないんだろうと思う。まあ、なんかエセ宗教じみてきたけど 苦笑)
映画のミニマルミュージックというかオスティナートというか、延々と反復する音楽と、カットバック(むしろカットフォワードというべきか)の映像が繰り返される瞑想的な雰囲気は、どこかテレンス・マリックの「ツリー・オブ・ライフ」とかを連想させて、とても良かったし、主人公の女優エイミー・アダムスが僕の好きなタイプだったし 笑)巨大宇宙船の映像もびっくりするものだったけど、あのタコ型エイリアンだけはちょっとなぁ 笑)
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