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映画「アタラント号」覚書き

2019.01.15.23:47

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東京は渋谷のイメージ・フォーラムで、1934年のジャン・ヴィゴ監督の名高い映画を見てきました。昔TVで放映されたことがあって、その時に見ているんですが、今ひとつ、何がすごいの?という感じでした。何か象徴性があるわけでもないし、ストーリーもひねりが効いているわけではないし。。。

正直にいうと今回も、そんなに映画史に残るようなものすごいものとまでは思えなかったんですけど。。。内容は田舎の娘が川を航行しながら荷物を運ぶ伝馬船の船長と結婚する。この船には副船長の老人と船員の少年とたくさんの猫が乗っている。田舎の娘(船長の妻)は立ち寄った町の行商人の誘いで大都会パリに対する憧れを掻き立てられ、パリに着いた時に一人で船を降りて町の探索に出てしまう。夫の船長は嫉妬にかられ、妻を置いて出航してしまうが、副船長の老人が妻を探し出し、めでたしめでたし、という話。

まあ、話としては大したものではないし、船での生活に何か象徴性があるかと言われると、よくわからない。だけど、今回見て思ったのは、この映画、かなり官能的な、いわばエッチな映画だということでした。例えば、老人が手を切って血を流しそれを舐めると、それを見ていた妻が自分でもその血を舐めたいかのように思わず舌を出すシーン。このシーンはびっくりしましたね。

それから妻を置いて出航してしまった船長が一人で寝ているシーンと、町で帰るところがなくなって宿に泊まって一人で寝ている妻のシーン、お互いに身悶えするのがオーバーラップする。なんか、二人が抱き合っている以上に嫌らしい官能的なシーンです。まあ、古風なモンタージュと言われるとそうなんですけど。。。

監督のジャン・ヴィゴという人はその名を冠した賞があるぐらい有名な、しかし30前に死んでしまった監督で、この「アタラント号」もちょうどタルコフスキーの「サクリファイス」みたいに自分が死ぬことを覚悟の上で作った映画と言われている作品です。それどころか、担架の上で指揮を取ったという伝説まであるそうです。

ヒロインをやったディタ・パルロという女優はルノアール監督の傑作「大いなる幻影」でドイツ人農婦をやった人で、最後の方にちょっとしか出てこないんだけど、やたら印象に残ったのですが、今回は場面によっては般若みたいな顔かと思うと、とても美人に見えたり、笑顔は無茶苦茶チャーミングだったり、なんとも不思議な感じです。


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アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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