fc2ブログ
2023 08 << 123456789101112131415161718192021222324252627282930>> 2023 10

日航ジャンボ機墜落事故の闇

2018.12.08.14:38

1985年8月12日の夕方、僕は家族旅行から帰る途中で父の運転する車で高速道路を走っている時に、ラジオでニュースを聞いたことを覚えている。旅行先が日光だったので、後からあの時走っていた場所からそう遠くないところで墜落したんだなぁ、と思ったりした。

ずっと話題になっていた青山透子著「日航123便墜落の新事実、目撃証言から真相に迫る」を読んだ。


図書館で借りたんだけど、予約したのは初夏だったのに、80人待ち状態で、やっと順番になった。

当初ネット上に氾濫している陰謀論の一種なんじゃないかと思ったりもしたんだけど、目撃証言がこれだけ集まると、そして何よりアメリカ側からの情報も出てくると、むしろ最後にぼんやりと暗示されているいくつかの事故原因以外の原因は考えにくい。だとすれば事故ではなく事件だ。

いろんな疑問があるがまず、墜落前に、公式には認めていない自衛隊のファントム2機が墜落することになる123便の後を追いかけていたのはなぜか?(これは目撃者が多数いる)

それと、墜落後20分で米軍機は墜落現場を目視し、2時間後には海兵隊が現場へ着陸を試みているのに、突然帰還命令が出され、その後日本の自衛隊も機動隊も、そして何よりマスコミも、捜索場所を特定できず(と言い張って)、翌朝まで救助に取りかかることができなかったのか?

しかもその間、夜間に現場付近でいくつものヘリコプターが活動していたという目撃証言もある。その間に人命救助よりも、何かの隠蔽を優先させたのではないのか?

これ以外にも赤い形状のものとか、現場に漂っていたガソリンとタールの匂いはジェット燃料ではないこと、遺体の完全な炭化は揮発性の高いジェット燃料ではあり得ないこと、横田飛行場へ向かったのに反転したのはなぜか、その間のボイスレコーダーも完全に公表されてはいないのはなぜなのか、さらに隔壁破損が原因とする説がまずアメリカから出たことや、その証拠たる隔壁が現場検証前に裁断されてしまったことなど、いろんな謎が挙げられる。

誰でも推測するようにミサイルの誤射、あるいは自衛隊が訓練用の目標としていた飛行機との衝突、など人為的なことが原因だとしても、問題はその後だ。それを隠蔽するために救助活動が遅れたのだとしたら、これは国家、あるいは自衛隊による犯罪である。

何よりも、一番怪しいのは運輸安全委員会がすでに自己調査は終了しているので、これ以上新たな証拠物が出ても再調査することはないと言っていること。

極端に悪く勘ぐればいくらでも勘ぐれるだろうし、そこまで極端でなくとも、昨今の様々な隠蔽事件を見れば、国家は必ず嘘をつくという堤未果の署名を連想したりするのは自然なことだろう。

今年に入ってさらに続編が出ているようなので、またまた図書館で予約したところである。

……追記 2018,12,09, 14:45……
65ページに出てくる中曽根の言葉「実際、静岡に落ちたとか、群馬に落ちたとか、情報が随分迷走していました。米軍もレーダーで監視していたから、当然事故については知っていました。あの時は官邸から米軍に連絡は取らなかった。しかし、おそらく防衛庁と米軍でやりとりがあったのだろう」をもう一度この本を読み終わって、あらためて見てみると、この男の「そらっとぼけ」ぶりがよくわかる。情報の迷走は意図的なものだったし、米軍の情報が上がってこないはずはない。最初に読んだときはこの部分、文字通りシビリアンコントロールが全くできていないじゃないか、という指摘だけだと思ったのだが、無論それもあるが、それ以上に、中曽根は何かを知っていて、そらっとぼけているのである。この言葉からそれがよくわかる。



にほんブログ村 自転車ブログへ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト



comment

アンコウ
最近もロシアはマレーシア航空機を撃ち落としてます。全く懲りない。

八甲田山、映画は見たけど新田次郎の本は読んでない。でもその本面白そうだね。ちょっとチェックしておきます。

ボイスレコーダーも完全に公表はしてないんだそうだよ。ひょっとしたらもう破棄されているかもしれない。100年後に真実が明るみに出るとしても、日本国内からではなく、アメリカの資料からだろうね。
2018.12.09 16:45
CYPRESS
ソ連軍が大韓航空機を撃墜しちゃった事もあったしねぇ。
トマス・ブロック+ネルソン・デ・ミルが書いた『超音速漂流』なんてミステリーもある。

新田次郎が書いた『八甲田山 死の彷徨』とそれの映画やドラマがあるんだけど、
新田次郎が最初に見つけた資料である青森歩兵第五連隊が書いた「遭難始末」、
これがどうやら隠蔽と捏造で「トンデモ」本らしい。

今年、元自衛官伊藤薫氏が書いた『八甲田山 消された真実』が出た。
丹念に100年前の資料や兵士の手紙を掘り起こし、ようやく実相が明るみに出た。
新田次郎は一体何を調べたんだ、とがっかりするのが真実の様だ。
特に、高倉健演じた徳島大尉のモデルは全く違う。

この日航機墜落も真実が明るみに出るのは100年後かもしれない(溜息)。
なんか、暗澹としますなぁ…
2018.12.09 15:54

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/tb.php/3336-504cfebf

プロフィール

アンコウ

アンコウ
**********************
あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

カテゴリー

openclose

FC2カウンター

Amazon

月別アーカイブ

検索フォーム