いやぁ、昨日の記事は変速機のところがかなり不安で、よくわからないまま書いたんですが、まあ、心のどこかに、どなたか詳しい方がいるはずで、きっとコメントをいただけるのでは、という気持ちもありました。早速フェイスブックで Mさんから教えていただきました。
1937年のラペビーが使った変速機はシュペール・シャンピオンというもので、イタリアはビットリア・マルゲリータが代表格だったそうです。昨日の記事でYouTubeなどで紹介したカンパのカンピオコルサはやはり戦後のものでした。
Mさんのお話では、シュペール・シャンピオンの方は変速機がチェーンステーの下に付くので逆転不要とのことです。
*
私ぐらいの世代だと、自転車好きはサイクリングで自転車に夢中になるとともに、自転車いじりに夢中になるパターンが多いように思いますが、僕の場合は前にも書いたように、デパートで見たプロモーションビデオでツール・ド・フランスを知り、その選手たちの姿に参ってしまったのでした。
だから前から公言しているように、私の興味はもっぱら選手の方に向いてばかりで、メカの方にあまり向かず、これまでもメカ系では時々ドジを踏んでおりますが、今回も教えていただきました。
*
ネット検索したらありました。シュペール・シャンピオン、こんな構造ですね。

©
http://www.theracingbicycle.com/images/Super_Champion_006.jpgラペビーの自転車、ネット検索したらありました。

©
https://cycling-passion.com/tour-de-france-winner-groupsets-year-year/roger-lapebie-tour-de-france-1937-winner-mercier-super-champion-groupset/チェーンステー下のガイドをレバーで左右に引いて、チェーンのたるみは前のチェーンリングの下にあるプーリーを立てたり寝かせたりして取るというメカニズムですかね。ガイドとたるみ取りが連動しているのでしょうか?
一方のビットリア・マルゲリータの方もほぼ同じ構造ですが、チェーンのガイドがチェーンステーの上にあるので、こちらはペダルを逆回転させないといけないようです。


©
https://www.steel-vintage.com/bianchi-saetta-1937-vintage-racing-bicycle-detail当時の写真だとチェーンステーの上にガイドがあるのか下にあるのか、判然としないものが多いんですが、たるみ取りのプーリーがチェーンホイールのすぐ下か、少し後ろかで、どちらを使っているかがわかりそうです。例えば、こんな写真だと、手前の選手(若き日のバルタリ)がV.マルゲリータで向こう側がS.シャンピオンです。

©
http://www.classiclightweights.co.uk/designs/osgear-hs.htmlつまり、昨日のようなエンド内をハブが移動するシステムは戦後のもののようです。でもメカニズムとしてはともかく、選手の負担を考えると、カンパより10年以上前のシュペール・シャンピオンの方が負担が少なそうに思うんですけどね。昨日紹介したカンパだと手を後輪に突っ込みそうですよね。
フェイスブックでコメントをくださったMさんに感謝。同時に、今後、少しこのディレイラーについて調べてみたいと思い始めたところです。

にほんブログ村
- 関連記事
-
スポンサーサイト
trackbackURL:http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/tb.php/3328-47bf3d9f