メーターの話は先日京王閣フリマへ行って大昔のザックスユーレーのフォークにつけるタイプの奴の話をしました。
僕が自転車ロードレースに興味を持ったころ、ロードにスピードメーターを付けるなんてトーシロだという雰囲気があって、ホビーチームに入ってからも周りでは誰もメーターなんかつけてる人はいなかったんですが、84年にレモンがメーターを付け始めるとちょっと雰囲気が変わります。
ちょっと古いミロワールをパラパラやると、レモンも1983年に世界チャンピオンになり、その後はメーターなんかつけてなかったんですがね。

それが翌年84年の春になるとこんなメーターをつけてます。たぶんアボセット製でしょう。

このあとはずっとアボセットのメーターとオークレーのスキー用みたいな大きなサングラスがレモンのトレードマークになりますね。

これが急激にプロトン内に広まるかと思うと、それがそうではなかったんですね。特に87年、88年とレモンが猟銃事故でレースに出ず、89年のカムバックのツールでもほとんどレモンしかメーターを付けてませんでした。プロトンの中でメーターをつけるのが当たり前になるのはおそらく91年ごろから。それでもインドゥラインやブーニョつけてませんでしたね。
一方日本では85、6年ごろからキャットアイからアボセットよりふた回りぐらい大きいメーターが出て、草レースの世界ではそこそこ見かけるようになったのでした。僕もキャットアイのやらアボセットも、それからドイツ製の防水の立方体のメーター 笑)も使いましたが、やっぱりハンドルの真ん中を持ちたいという思いから、冒頭のフォークにつけるタイプをかなり長い間愛用していたのでした。
しかし、当時創刊したばかりのバイシクルクラブ誌にはレモンのインタビューでメーターを使う利点が滔々と述べられていて、逃げていて後ろの集団が48キロで追ってくるのをサポートカーから聞かされたら、こちらはメーターで50キロをキープすれば逃げ切れると言っていて、そのデジタルな考え方に驚かされたものでした。実際のレースはそういう風にはいかないでしょうけど、メーターが一つのデジタルな目安になるというのが新鮮に感じたのでした。
まあ、ホビーレースの世界ではレース中にメーターを見て何かを決定したり判断するなんてのは無理で、レース後に最高速度や距離、平均速度を見て喜ぶのが関の山でしたが。
で、今のビンテージデ・ローザになってからはメーターなんて絶対つけられません 笑)だけど、距離ぐらいは知っておきたいということで、ここ10年以上ガーミンのフォアランナー405を愛用してます。腕時計型で、僕は日常生活で腕時計をする習慣がないんですが、自転車に乗っている時だけはこれ。時計もしてないのに白く日焼け残しの跡があって、半袖になると不気味だったりするんですがね 笑)去年スマホにしてからはアプリで Strava とか Road Bike なんていうアプリも入れてはいるんですが、これはあくまでも帰宅後に見るぐらいですね。
で、その愛用の405がとうとう壊れました。そもそもこのところ充電池の持ちが悪く、3時間もたないぐらいで、通勤自転車だと帰りは途中で消えてしまうような状態。ベルトも千切れて、一度交換したんですが、また千切れかかっていて、とうとう充電してもうんともすんとも言わなくなりました。というわけで早々にアマゾンでポチっ。新しいのが来ました。やっぱり気持ちいいですね。


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