今年の世界戦ジュニアで、何しろ突出していたレムコ・エフェネプール。すでに書いたように、7月半ばのヨーロッパ選手権でTTとロードに優勝し、世界戦でも同じくTTとロードで優勝。しかも勝ち方がすごいです。ヨーロッパ選手権のロードでは2位に10分差の独走、世界戦ロードでは落車で1分以上遅れたのにじわじわ追いついて、最後は20キロ以上一人で先頭を引いた挙句、一度も先頭に出なかったツキイチ選手をちぎって独走ですからね。ジュニアのクラスでは突出してます。
それ以前はサッカー選手としての才能で知られていたそうで、まずRSCアンデルレヒト、続いてPSVアイントホーフェンに所属し、ベルギーのU16代表選手として6試合に出場していたそうです。
自転車を始めたのは1年半前。父親のパトリック・エフェネプールは1992年から94年まで3年間プロ選手として走り、プロ3勝を挙げてます。選手年間で写真入りで出てました。

なかなか二枚目であります。しかしまあ、無名選手ではありますね。息子のレムコはサッカーでいまひとつ伸び悩み、自転車に転向してみたようです。
「僕はサッカーがもうあまり楽しくなくなったんだ。テレビで見るのは自転車レースばかりになった。サッカー選手だった時も時間があればロードやマウンテンに乗っていたんだ。サッカーから自転車に乗り換えたのは良い選択だった。今は本当に幸せさ。」
もともと陸上競技も、面白半分で、16歳でハーフマラソンを走っていたりしたそうですが、今年になって出場した自転車ロードレースは25。そのうち優勝したのは20。エフェネプールがこれまで出場した44のレースの内、優勝は34だそうです。確かに見ているものにメルクスを連想させるような強さ。でも本人はこんな風に言ってますね。
「メディアは僕のことを新たなメルクスと呼んでる。でも僕は新たなメルクスじゃないよ。僕は僕だよ。僕はツール・ド・フランスに勝ったことはないし、エリートの世界チャンピオンでもない。新しいメルクスだなんて、全然まだまだだよ。僕はレムコ・エフェネプールだよ。」
今年の初めにすでにクイックステップからバックアップを受けていたようですね。いわゆるスタジエールだったのかな? よくわかりませんが、自転車などは自由に使えたとのこと。それもあって18歳でクイック・ステップと正式契約です。
「ヨーロッパ選手権の後、僕がTTとロードの両方に勝ったから、いろんなチームからオファーが来た。スカイとミッチェルトン・スコットが来たね。でも僕はもうクイック・ステップと繋がりがあったから。でも道はまだまだ長いよ。僕がチャンピオンになれるかどうかはわからないことだよ。でもいつかそうなりたい。まだ18歳だからね。来年はまだそんなにたくさんのレースには出ないし、トレーニングをたくさんするつもりだよ。レースのこともトレーニングのこともまだ勉強することがたくさんある。僕は僕自身の期待があるからそれを達成できたら嬉しい。でも他の人たちが僕にかけてくる期待を目指すわけじゃない。僕は自分のことに集中して、僕が行くべき道を行くだけだよ。」
うーん、世界戦のロードしか見てませんが、逃げ切り独走が持ち味なんでしょうか? しかもアタックして一瞬のスピードで相手をちぎるというのではなく、じわじわとスピードを上げてちぎるというタイプみたいです。スプリントはあまりないタイプかもしれません。しかし、来年からすでに期待しちゃいたくなります 笑)

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