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オウム事件真相究明の会シンポ

2018.08.26.21:28

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金曜日に文京区民センターで写真のチラシのようなシンポジウムが行われ、パネラーのメンバーが気になり聞きに行ってみました。会場はかなり広いところで参加者も随分たくさんいました。友川カズキライブの打ち上げで話をしたおじさんとも偶然であって挨拶。また後ほどFB友達が自分もいたとコメントしてくれて、ちょっとびっくり。

さて、オウム事件、僕は以前にも書いたけど、あの当時、高橋和巳という学生運動の時代に驚くほどたくさんの小説を書いて40歳になる前に死んでしまった小説家の「邪宗門」という小説を連想した。無論当時のオウムに対しては反感しかなかったし、弁舌鮮やかな上祐なにがしに対しても不快感しか感じなかった。だけど、その後森達也のドキュメンタリー映画や本の「A」シリーズを見たり読んだりしてきてどうもオウムに対する人々の対応は間違っているのではないかと思えてきた。もちろんオウムを支持するつもりなど全くないのは言うまでもないが、そうではなく、オウムをただただ悪の権化としてそれ以上考えず、排除してしまえば良いという風潮はおかしいと思うようになった。
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森達也さん

今回のシンポジウムでも、精神科医の野田正彰氏がかなり踏み込んで言っていたことだが、公安、特に神奈川県警とオウムのつながりはかなり怪しいものがある。そういえば、この神奈川県警と死刑になった岡崎なにがしの関係については、先日のドキュメンタリー「望むのは死刑ですか」の時のトークで、永岡さんも、それを思うと本当に腹が立つんです、と言っていたから、詳しい人たちにとってはよく知られている話なのかもしれない。

野田医師はさらに踏み込んで、公安は止められるものをわざと止めなかったのではないかという推測までしていた。そして、公安とオウムは一緒になって何をしていたのかとまで言い切っていた。確かに坂本弁護士の時だってオウムのバッチが落ちていたし、上記の岡崎なにがしはオウムを離れた時に坂本弁護士が埋められたところを警察に言っているのに、警察は(わざとなのか本気だったのか)見つからなかったと言ってすぐに捜索を止めているし、松本サリンの後の富士山のサティアンからサリンが検出された時だって、公安は何も動かなかった。あるいは村井刺殺事件だって、当時の国松長官狙撃事件だって、すべて藪の中。

そして麻原を一審だけでさっさと死刑にして控訴させなかった(文字通り騙し打ちで控訴させなかった)のだって、あるいは精神状態が誰が見ても訴訟に耐えられるものではない(これを耐えられると判定した精神科医とその鑑定書に対する野田医師の批判は鋭かった)のはわかりきっているのに(野田医師以外にも3人の医師が拘禁反応で訴訟能力を失った状態と判定)強引に裁判を進め、処刑してしまったのは、まるで証拠隠滅作業だと思われても否定できない。
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野田正彰さんと二木啓孝さん

他にも松本サリン事件の被害者の河野義行さんの話も含蓄があった。これは東京新聞にも出ていたけど、死刑囚たちに言いたいこととして「自由になれてよかったね」と、長くサリンの後遺症で昏睡状態だった奥さんが亡くなった時と同じことを思ったそうである。何か、悟りを開いたえらいお坊さんの話のようだった。お話の中ならこういう人も出てくるかもしれないけど、本当にいるとは、存在だけで感動させていただいた。

他にも有田芳生氏の安倍による言葉だけの「やっている感」が今回の大量処刑を招いたとか、落合恵子さんの現代日本の「忘れさせていくシステム」、あるいはビデオメッセージだったけどジャーナリストの金平茂紀氏の「死刑報道の変質や、それを伝える若い記者たちの変化」(これについては鈴木邦男氏も似たようなことを言っていた)なども印象に残った。

発言した人たちすべてが死刑制度廃止派であったわけではない。だけどみんな麻原の訴訟能力を問題だと考え、刑事訴訟法479条により死刑の執行を停止しなければならないと考えている人たちで、しかし、麻原が処刑されてしまった以上、もう麻原自身の口からの真相究明もできなくなった。

今回の大量処刑は、オウムだけではないし、死刑制度だけではない、あるいは安倍批判だけでもない。今の日本の抱える様々な問題を抱え込んだ事件なのだと思う。


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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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