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父の死

2018.08.04.21:50

ずいぶん昔の映画だが、タヴェルニエという監督の「田舎の日曜日」というフランス映画があった。田舎に隠居している父親を息子や娘たちが訪ねて行った1日のことを描いた、なんていうことのない映画だったと記憶しているけど、その中に息子が年老いた父と話をしながら、突然インサートショットで、亡くなってベッドで手を組んで横たわっている父の姿を想像するシーンが一瞬だけ挟まれた。

この何年か、僕もあの息子のように、いつかそういう日が来ることを予感していた。

記録的な猛暑が続いた7月の末に父が90歳で亡くなった。だいぶ弱っていたからある程度は覚悟していたことだったが、食事中に突然座ったままぱたっと動かなくなり、母が救急車を呼んだ時にはすでに呼吸も脈もなかったそうだ。本人が生前言っていたように延命は断った。だから僕が駆けつけた時にはすでに亡くなって30分以上が過ぎていた。

20万年前のミトコンドリア・イブ以来、人類はどのぐらいの死を経験してきたのだろう? いや、旧人のネアンデルタール人も埋葬に際して花を供えた可能性があるそうだから、それから考えたらどのぐらいの数の死があったのだろう? 誰もが通る道だが、とても辛い。

しばらくの間喪に服します。




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2018.08.06 12:33

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アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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