麻原たちの死刑執行で FB などでも、普段安倍の批判をしている人がバンザイの声を上げているコメントを見ることがある。リベラルですらこんな調子なんだから、ネトウヨで死刑制度反対なんていう人は多分皆無なんだろう。
でも死刑存置国ってどんな国があるんだろうと調べてみるとこんな具合(通常の犯罪に対して死刑を存置している国)だ。
アフガニスタン、アンティグアバーブーダ、バハマ、バーレーン、バングラデシュ、バルバドス、ベラルーシ、ベリーズ、ボツワナ、チャド、中国、コモロ、コンゴ民主共和国、キューバ、ドミニカ、エジプト、赤道ギニア、エチオピア、グアテマラ、ギニア、ガイアナ、インド、インドネシア、イラン、イラク、ジャマイカ、日本、ヨルダン、クウェート、レバノン、レソト、リビア、マレーシア、モンゴル、ナイジェリア、北朝鮮、オマーン、パキスタン、パレスチナ自治政府、カタール、セントキッツネビス、セントルシア、セントビンセント・グレナディーン、サウジアラビア、シエラレオネ、シンガポール、ソマリア、スーダン、シリア、台湾、タイ、トリニダード・トバゴ、ウガンダ、アラブ首長国連邦、アメリカ(17州は廃止)、ベトナム、イエメン、ジンバブエ。
うーん、名前を聞いてもどこにあるか知らない国の方が多いかも。アンティグアバーブーダとかセントキッツネビスとかセントビンセント・グレナディーンなんて聞いたこともない国だわ(ググるとカリブ海あたりにある島国らしい)。この中で日本人にとって一番馴染みがある国はアメリカと中国(台湾)と北朝鮮だろう。他はイスラム教の国やアフリカの国が目につく。
ついでながら、今回のワールドカップ出場国で死刑存置国はナイジェリア、エジプト、イラン、サウジアラビア、そして日本。アフリカとアジアの国だけだ。ついでにG7の中ではアメリカと日本だけ。G20に拡大すると中国、インド、インドネシア、サウジアラビアが加わる。
先進国で死刑を廃止した後、復活した国はない。数年前には、ノルウェーで80人近くが殺された乱射事件があったけど、死刑復活などという話には全くならない。日本にとっていろんな意味でライバル国の韓国は法律的には廃止していないが、もう20年以上執行されていない。
日本は1980年頃には死刑賛成派は60数パーセントだったそうだ。それが現在では85%ぐらいだろうか? 殺人事件数はどんどん下がっているのにどうしてだろう? 無差別殺人のような事件が増えたからだという人もいるが、それでも殺人事件による被害者数は1980年は1113人、昭和の時代は最後の2年が千人を割っているが概ね1000人以上で、僕が生まれた頃は倍の2000人前後だ。それが2016年の統計だと300人以下。単純に数字を比較してもしょうがないと言う人もいるかもしれないが、そうではなく、それだけ危機感不安感が煽られているという逆の見方だってできるだろう。
ではなぜ煽るのか、その主語は何か? 無論国だ。国が煽っているわけだ。なぜ? 国が国民を脅しているわけである。悪いことをすると殺すぞ! と。 この国はこの国民を「排除」するという権利を手放したくないのだろう。そう考えると、独裁国家はまず死刑存置国である。それは過去においてもそうだった。例えばイタリアは19世紀の後半から死刑は廃止されていたが、独裁者ムッソリーニがそれを復活させた(戦後廃止)。とてもわかりやすい図式だ。
死刑というのは取り返しがつかない刑罰で、冤罪がある以上廃止すべきだというのは死刑反対派の常套句だし、僕もそうだと思う。だけど、それとは別に、国が誰かを「排除」するという考え方を許すべきではないと思う。そういう言い方をすると、お前の家族が殺されそうになっても、その危険を「排除」すべきではないと言うのか!と激高する人がいる。少し前のFBでもそうだった 苦笑) これまでにも何度か書いたけど、なぜなんだろうね。死刑廃止を言うと必ず、じゃあお前の家族が殺されても云々(デンデン 笑)と言って、まるでそんなことを言うなら俺がお前の家族を殺してやるぞ、と言わんばかりの怒り方をするのは?
僕は個人の問題としての自然権まで否定するつもりなどない。国家の姿勢、国家の哲学のことを言っているのだが、FBでもそうだったが、日本語読解力がない日本人はどこにでもいる。困ったものである。
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