うーん、数日前、BSで毎朝放送されているBBCのニュースではウィギンズの疑惑がトップニュースでした。イギリスの議会での報告書でルールが破られたわけではないが、非倫理的行為だと結論付けたようです。要するにヴィギンズが使っていた強い喘息治療薬はパフォーマンスも高めるもので、違法行為、つまりドーピングとは言えないけど、非倫理的行為であったと結論付けたそうです。また元スカイのジョナサン・ティアナン=ロックはゼネラルマネージャーのブレイルスフォードの信頼性も揺らいでいて、このままでは済まないだろうと言っているとか。
だけど、倫理的な線引きはとても難しくてね。以前に書いたように、味わうためのコーヒーとパフォーマンス向上のためのコーヒーの違いを線引きできるか、選手の内面にまで踏み込めるか、という問題だからねぇ。。。
というわけで、昨日パリ〜ニースのTT。ソレルは多分そこそこのタイム出すだろうと思っていたけど、ボーラのグロースシャルトナーがあんなにいいとは予想外でした。まさかの4位!!
グロースシャルトナーの話。「僕だってこの二年間、TTではそこそこの成績を出してきたんだよ。今はメンタルも本当に良い感じだ。それで結果がついてきているんだ。コースのタイプも僕向きだったしね。この後のステージは成り行きに任せてみるけど、トップクラスの選手と張り合えたらいいね。こんなに春先に調子がいいとは予想外だった。アルガルベでの成績【総合9位】も、僕にとっては驚きだった。確かに冬場は健康だったしトレーニングもうまく積めた。レースでもリラックスできている。去年【CCCに所属】は背中の痛みで苦しんでいて、それでモチベーションが下がったよ。この冬は怪我も病気もなく、最初から全力でトレーニングできたんだ。」
ボーラのオーストリア人は、去年のジロの第一ステージで、かつてのイェレ・ネイダムのようなラスト1キロの長距離アタックを成功させたペストルベルガーに大いに期待しているんですが、それ以外だとステージレーサーのパトリック・コンラートがどこまで伸びてるかなと思っていたら、こんな伏兵が現れるとは、嬉しいことです。コンラートも総合で12位、54秒差ですから、まだ何が起こるかわからないけど、何しろグロースシャルトナーは現在6位の35秒差ですからね。今日からの山岳で二人ともに、少しでも上位にいけるといいんですが。

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