断固たる口調で心にもないことを言う。安倍の施政方針演説を聞いてそう思った。威勢は良い。しかし具体性がないし、心もこもっていない。例えば、次の文章を読んで、普通の人はどう感じるんだろう?
「長年議論だけが繰り返されてきた「同一労働同一賃金」。いよいよ実現の時がきました。雇用形態による不合理な待遇差を禁止し、「非正規」という言葉を、この国から一掃してまいります。」(東京新聞から引用)
僕は聞きながら、意地悪かもしれないけど、この国から一掃するのは非正規という「言葉」なのね、と思った。きっとそのうち「今後『非正規』という言葉は使わない」と閣議決定するのだろう。
政治家の言葉がこれだけ軽くなったのは小泉からだろうと思う。安倍になってそこに無責任さが付け加わった。軽くなり、無責任になり、それが大手を振ってまかりとおり、さらにそこに嘘まで加わった。嘘など言っても、責任など取らなくていいと思っているのだろう。
そして政治家の発言なんてそんなものだと思っている国民は、どんどん政治離れを加速させ、選挙の投票率はどんどん下がる。一番喜んでいるのが安倍本人だろう。

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