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森達也「FAKEな平成史」

2017.12.02.12:16


図書館で手にとってそのまま借りてしまいました。森達也が作ってきたドキュメンタリーを振り返りながら平成という時代について考察するというのがコンセプト。

「放送禁止歌」をネタにピーター・バラカンと話して、今年の流行語になりそうな「忖度(そんたく)」が昨今の風潮ではないことを語り、「ミゼットプロレス伝説」をネタに、Eテレの「バリバラ」プロデューサーの日比野和雅と、人は差別してしまう生き物で、それをもっと自覚すべきだという。

実際には完成しなかった「天皇ドキュメンタリー」では松元ヒロと話しながら、日本は自発的に権威に隷従する封建制国家だといい、「A」と「A2」では有田芳生とオウムについて話しながら、集団化は暴走するという。

未完の「北朝鮮ドキュメンタリー」をネタに日本の北朝鮮報道の危うさと、北朝鮮の側の言い分を考え、長野智子と「FAKE」を基にして、ジャーナリズムのフェイクとトゥルースへの取るべき態度を語る。

語られていることは、いつもの森達也節だから、森の本を読み慣れている人にとってはあまり目新しいことはない。常に通奏低音のようにあるのは「メディアは市場原理に従う(売れるとか視聴率が大切)故に、マスコミがゴミなら、社会もゴミである。メディアと政治は社会の合わせ鏡である」というものでしょう。

何れにしても森達也は僕と全く同じ世代なので、昔話などはよーくわかる。気心の知れた、昔からの知り合いのような気がして、読んでいて楽しい。まあ内容は楽しい内容ではないのだけど。しかし、僕らのように昭和の一億総中流と言われた世代としては、これほど急速に、こんなひどい時代になるとは思わなかった。



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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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