少し前の話だけど、どこかのまとめサイトに森達也の発言を歪曲して「自民党に投票するバカは迷惑だから投票に行かないでほしい」と題された記事がアップされ、大炎上したそうである。
「この記事のもとになったのは週刊プレイボーイ誌に掲載されたインタビュー。その本文もネットに上がっているから読んでほしいけれど <
http://wpb.shueisha.co.jp/2016/07/06/67558/>、 「バカ」も「迷惑」も「投票に行かないでほしい」も、元の記事のどこにもない。要するに僕はこんなこと一言も言っていない。」(
http://moriweb.web.fc2.com/mori_t/ なお、これはランダムに書きかわるのでしばらくすると違う記事になっていると思います。)
これを読んで、
先日の南京事件に関するネトウヨとのやり取りを思い出した。あの時僕が言ったのは、あれだけたくさんの当事者の証言があるのだから、虐殺を否定することはできない、ということだった。それに対して一人のネトウヨがそれら全ての証言者たちを嘘つきで中共のスパイであると決めつけ、さらにお前は日本の軍人を「殺人鬼のレイプ魔だと言」って愚弄しているといってきたわけである。
(ネトウヨという言葉を差別だと言っている人もいるが、「差別」とやらを、されるのが嫌ならネトウヨをやめればいいだけの話。差別というのは本人にはどうしようもない国籍や障害や経済状況などを前提にしたものだろう。)
無論、すでに書いたように、僕は殺人鬼だのレイプ魔だのという言葉など全く使ってない。つまり、このネトウヨは自分で勝手に僕がそう思っていると決めつけて、勝手にそれに対して怒って、その怒りをこちらにぶつけてくるのである。言うなれば、自分で勝手に怒りの種を作り出し、勝手に敵を作り出して、勝手に怒っているのである。いい迷惑である。
そして、これを指摘しても絶対にそのことが議論のテーマになることはない。この藁人形論法(相手が言ってもいないことを言ったことにして議論してくること)についても自覚しているとは思えない。そしてほとぼりが冷めるとまた同じことを言う。しかし、これって安倍の国会での態度と見事にかぶる。質問者の質問が都合が悪いと、まともに答えず、論点をそらし、場合によっては民進の悪口を言うだけ言って議論を封じる。しかもそこに嘘を混ぜる。嘘を指摘されても無視して、場合によってはほとぼり冷めた頃にまた同じ嘘をつく。
僕は50年後の歴史書には、2010年代後半を称して「安倍的社会」とか「安倍的手法」という言葉が使われるようになっているのではないかと思っている。何れにしてもここまで低劣な政権は過去になかったことは確かである。

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