ファビアン・ヴェークマンが引退し、ファンクラブも一応終了しましたが、クラブの会長さんだったイザベレ・テーブリュッゲさんから連絡が来て、新しいサイト3&1ミーティングで、ヴェークマンのインタビューをしたと知らせてくれました。
シュパールカッセン・ミュンスターラント・ジロ2016を最後に引退したファビアン・ヴェークマン、2004年のジロでドイツ人として初めて山岳賞を獲得し、ドイツチャンピオンに3度、GPミゲル・インドゥラインで2勝などの成績を上げ、ツールには7回参戦したわけですが、相変わらず自転車競技に積極的に関わっていて、今年は去年最後に走ったレース、シュパールカッセン・ミュンスターラント・ジロ2017のマネージャーも任されているそうです。
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今年のツール・ド・フランスの間、あなたはテレビで現場コメンテーターを務めていて、観客から色々な刺激を受けたと思いますが、特にどんなことに魅力を感じましたか?
ヴェークマン: ツールが本当に大きなものなんだな、と思ったね。選手の時にはスタート1時間前に来て、チームバスで着替えて、サインして、戻ってローラー台でスタートまで過ごしてた。ゴールではもっとあっという間だったね。ゴールしたらチームバスまで走ってってそのまますぐにホテルへ直行だった。そこでは落ち着いて何かを見るなんていう時間もなかった。今年はジャーナリストやテレビ関係者がいるいわゆる「ゾーン・テクニック」で過ごした。そこは一つの町みたいなのに、それが毎日組み立てられるとまた撤去されて、信じられなかったよ。すごく印象に残ったね。
ツールがデュッセルドルフで始まったので、ドイツの自転車競技界は上げ潮ムードですね。8月末にも150人の若手選手が参加したレースで進行責任者を務められてましたね。ドイツの若手がより伸びるためには何が必要だと思いますか?
ヴェークマン: ドイツ国内での若いクラスのもっとハードなレースが、絶対にもっと必要だね。ロードレース自体は開催されているけど、若手のためのレースが足りないよ。他の国との接点もない。だから8月末の若手のための厳しいレースが開催できたのは良いことだった。何れにしてもドイツの自転車競技界にとって上げ潮なのは確かだね。この前の世界戦でもレンナルト・ケムナがU23で準優勝したしね。
シュパールカッセン・ミュンスター・ジロでは毎年一般参加者のレース申し込みが増えています。ホビーレーサーには、スタート前にどんなアドバイスをしたいですか?
ヴェークマン: まずは天気予報をしっかり聞いて、それに合わせて衣類を用意することだね。自分自身で決めて、リスクは冒さないこと。他には、他の選手たちに敬意を持って、もしこの人はあまり練習していないな、と思えたときには、追い越すときにも近づきすぎないこと。食料もしっかり持っていくこと。それとなにより楽しむことだね。
あなたはこのミュンスターで生まれ育ちました。この街を走るのには、実用車とロードレーサーのどちらを選んだほうがいいでしょうか?
ヴェークマン: うーん、目的次第だね。この前街の中心部へ行った時は実用車で行ったよ。この街の石畳にはそっちのほうが絶対に快適だからね 笑)
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というわけで、このミュンスターラント・ジロのエリートの部はキッテル、カヴェンディッシュ、グライペル、フルーネヴェーヘン、クリストフといったトップスプリンターたちが集まりましたが、結果はなんと!サム・ベネットが横1線の僅差のスプリントでグライペル、バウハウス、キッテルを破って優勝でした。キッテルは自分のブログで何かいっているようですが、それはまた後でご紹介しましょう。

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