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センティエンス、EPO使用を認める(?)

2010.09.11.11:03

radsport-news.com によると、EPOが陽性になったミルラムのセンティエンスが、自分のホームページ(蘭語)でドーピングを認めました。しかし彼の話はちょっと聞くも涙、語るも涙って感じです。

02年にプロ入りして次の年に準クラシックのクールネ~ブリュッセル~クールネで優勝して前途有望な若手と見なされた彼でしたが、05年に原因不明の手足のしびれに襲われ、そのうちに手足の麻痺が生じて生まれたばかりの子供を抱くことも出来なくなったそうです。結婚して子供が生まれ、家と車を買ったばかり。病院をあちこち移って、ようやくギラン・バレー症候群という診断が出ました。これはしびれから始まり、最悪の場合寝たきりになる可能性もあるようですが、症状はしばらくすると改善することもあるようです。ただし障害が残るケースもあるそうです。医者はプロ選手として仕事を続けるのは無理だと宣告しますが、彼は病気のことはチームに言わずに復帰しました。こうして10年始めにミルラムと契約するのですが、その直後に離婚。ミルラムで心機一転がんばろうにも、病気のことが頭にあり、眠れない夜が続き、軽い鬱状態に。とうとう、成績を挙げるため、そして来年度の契約を得るためにEPOに手を出すことを決意します。「僕は自分とまわりのプレッシャーと期待に負けてしまった。自分の車でバルセロナへ行って薬局でEPOを求めた。二件目で手に入った。帰り道にどんな思いが頭を去来したかは話したくない。僕の人生で最大の過ちだ。僕の選手生活は終わった。Bサンプルを調べる必要はない。結果はAサンプルと同じはずだから。」

ところが、 cyclingnews.com ではまったく話が違っています。センティエンスはEPO使用を否定し、Bサンプルの検査を要求となってます。ニュースの日付も同じ9月10日。こちらはリンブルフの新聞のインタビューがソースみたいだけど。。。

でもホームページに嘘は書かないだろうなぁ。まあ、続報を待ちましょうか。。。

(追記 2010/09/11 21:50)
cyclingnews.com でもEPO使用を認め、引退というニュースが出ましたね。上記の radsport-news.comのニュースで確定です。

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comment

CYPRESS
アナボリックステロイドについて続き。

1:
アナボリックステロイドを投与すると、筋繊維が太くなるのではなく脂肪や水分が付いて“霜降り”になる。
(→肉体派の男優も怪しいと言ってました)

2:
細胞の数が増えることもないし、細胞の質が良くなることもない。
つまり運動機能は改善されない。

3:
アナボリックステロイドの主な効用は骨折した骨の再生を促す位。あまり使い道が無い。

じゃあなぜ使ったのかと掛かり付け医に聞くと、試しに使ったら筋肉が増えた様に見えたからかな、と言ってました。

その他:
またエリスロポエチンは、どうやら我々が知ってるよりもかなり以前から使われていた様です。
2010.11.12 19:45
こばやし
え~、そうなの?
じゃあ運動選手にとってはいいことないんじゃないの?
陸上の短距離選手なんかが使ったけど、むしろ逆効果ってこと?
そんなことドクターが付いている選手がやるのだろうか?
う~ん

でも筋肉モリモリで皮下脂肪がないように見えるよね?
2010.10.02 20:52
CYPRESS
アナボリックステロイドについて聞いて来ました。

筋肉の繊維を太くするのではなく水分や脂肪を貯め筋肉の体積を増やすそうです。
「偽性筋肥大」(pseudomuscular hypertrophy)という現象だとか。
見た目は筋肉モリモリ、実際は中身無し。
肩を脱臼し続けた千代の富士初め力士連中は怪しいと言ってました。
副作用に肝機能障害があるそうです。

時間が短かったのと私が素人なもんでこれ位しか聞けなかったし理解出来なかった(汗)。
間違いや勘違いは素人なのでご容赦をm(_ _)m。
2010.10.02 14:39
ヴァルデマール
なるほど、ドーピングのタイプを数字で表したり選引きするのは難しいということですね。オールオアナッシングで考えないといけないということかなぁ。いずれにしても、アンクティルの時代のようなのどかなことは言っていられないんでしょうね。結局科学的トレーニングの行き着く果てには(ものすごい)薬が待っているって事なんだろうという気がする。

2010.09.25 21:39
こばやし
ドーピングに対する意識って日本人とヨーロッパ人とは違う気がするね。たぶんアメリカ人とも。100%、150%の話しだって、判断が難しいと思うよ。ヘマトクリットだって、高地順応で違うし、人によって違うし、その日によっても違うものだし。他にも、たとえば覚せい剤を使って厳しいトレーニングするってやりかたもあるし、その場合はどう判断するのかな?まあ変な薬使うんだから、その人の力じゃないのは確かだけど、やりたくない気持ちを紛らわせてきついトレーニングして、強くなるのは自分の力だって考え方もできるし。いまはほんとに難しい話しだと思う。
2010.09.24 23:53
ヴァルデマール
なるほど、ぼくもこのターゲットを決めてチェックするっていう方法は聞いたことある。今でもそうなのかどうか。。。。ただ、やっぱりドーピングって十把一絡げにしているけど、自分の能力の100%を出せるようにする薬と、自分の能力の150%を出せるようにする薬と同じように考えるのってどうなんだろう、ってずっと思っていたんだよね。もちろん自転車って回復力が勝敗を決する部分もあるけど、昔ののどかな興奮剤とか疲労回復のための覚醒剤というのと、今のエポなりCERAなりという、明らかに本来の能力を高めちゃうものとが同じペナルティっていうのもどうなんだろうね?
2010.09.24 21:47
こばやし
私の知識はもうちょっと時代遅れなので、いまはどうなっているかしらないけど、ドーピングテストって、たとえば血液を機械に入れれば、ピコピコって「こんなんでました~」ってわけじゃなくて(これだと便利だけど、おそらく数百種類のデータがでて来て大変なことになるんだと思う)、選手達がいまどんな傾向にあるかを判断し、他のスポーツ、他のスポーツに関わっているドクター、そのドクターに関連する別のドクター達の動向などから、「今日はこの薬があやしいから、この薬が出るかやってみよう」って感じでテストしているはず。
いまはおそらく血液ドーピングの類いと、エポに代表されるヘモグロビンに関する薬、さらには言いたくないような(たぶん国家レベルの研究成果「研究過程の可能性もあり」)から専門的なことが行われているはず。もちろんいまは自転車が最前線ってわけじゃないとは思う。国によって陸上だったり、テニスだったり、サッカーだったりがトップの技術を注ぎ込まれているはずで、場合によっては自転車って感じだと思う。まあ、私の勝手な想像ですけど。
2010.09.23 12:56
ヴァルデマール
そうなんだよね。薬屋で買えるエポって、そんなもの使えば間違いなくチェックに引っかかるだろうにね。センティエンスってその意味ではやっぱり軽い鬱病にかかっていて、ええい、もうどうにでもなれって思ったんじゃないのかなぁ。
2010.09.21 21:33
こばやし
口から入れるもので効果があるなんてのは、たいしたものではないと思うけど。
一番簡単なのはエポでしょうね、たぶん。でもいまのドーピングは素人がなにか口出しできるようなレベルのことをやっているのはペーペーだけだと思います。
2010.09.21 14:07
ヴァルデマール
CYPRESSさん、こばやしさん、

こんにちは。筋肉増強剤は摂取してもそれだけではだめで、筋肉増強剤を摂取した上でハードな練習をする必要があるっていうことを聞いたことがあります。ただ、一般的にロードの場合は筋肉量を増やしても重くなるから、あまり意味がないと聞くけど。。。飲むだけで自転車が速くなる薬っていうのはやっぱりないでしょう?
2010.09.15 10:01
CYPRESS
こばやしさん

筋肉と筋肉の質と筋肉増強剤については次回聞いて来ます。
2010.09.15 07:38
こばやし
筋肉の体積が増えれば、筋肉の能力が上がるんじゃないのか?体積が増えるってのは、断面積が増えると同じことじゃないの?

しかしスペインってのは買いやすいのか、技術が進んでいるのか?国民性ってのもあるのかな?
2010.09.15 00:49
CYPRESS
一つ書くのを忘れてました。

1:
アナボリックステロイドは筋肉の体積を増やすが、筋肉の質(=運動機能)を向上させない。
2010.09.13 22:28
ヴァルデマール
CYPRESSさん、

こんにちは。

センティエンスの告白によるとバルセロナの薬局で手に入れたとあるけど、そもそもセンティエンスはわざわざバルセロナまで車を飛ばしていったわけで、そこでならEPOが手に入ることを知っていたっていうことなのでしょうね。

ホームページの告白は自転車を始めた11歳の頃からかなり長文の文章です。でも EPOを購入する核心部分はあまり詳しくないようですけど。。。

まだ、だれかをかばっているのかなぁ。
2010.09.11 17:01
CYPRESS
掛かり付けの医師が心臓外科医だと最近知ったのでEPO(エリスロポエチン)について聞くと…

1:
劇薬なので一般人が買うのは不可能。
2:
液体しかなく静脈注射で投与。
3:
心臓手術等で自己輸血用に数回採血する時、採血後血液の量を増やすために使う。

4:
EPOについては日本だけの話でなく他の国でも同じ。
5:
また医師が関わった場合、健康を害する恐れがあるので欧米なら医師の倫理規定『ヒポクラテスの誓い』に抵触する可能性がある(→日本には医師の倫理規定が無い)。

6:
パンターニのヘマトリック値の変化(例えば99年7月一ヶ月で45%→63%)は高地トレーニングか腎臓障害かEPO投与でしか起こらない。
自然に起こるはずがない。
2010.09.11 16:20

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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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